燃える地の果てに(下) (角川文庫)
燃える地の果てに(下) (角川文庫) / 感想・レビュー
三代目けんこと
間奏曲(十)からの怒涛の伏線回収で、帯にある「このラストは、印刷ミスか!?」のとおり、その衝撃度は凄く、物語としても完成度は高かった。極上のエンタメ本!!
2021/10/10
ま~くん
この物語は実話を元にしているという。それにまず驚いたが、米ソ冷戦当時の事件ならアメリカはさぞや肝を冷やしたことだろう。核爆弾の海への水没、消失から巻き起こる大騒動の顛末は運命の皮肉を感じさせられた。スペインにとってははた迷惑な話だが、作者はスペインものを多数執筆しているとのこと。当時のスペインの内政の一端を垣間見ることができた。ラストでは「お前かよ!?」とア然。想像のつかなかった逆転劇。逢坂剛の別の作品も是非読んでみたい。
2021/02/13
スナイデル
4
2021/12/08
との@恥をかいて気分すっきり。
スペインは世界に植民地帝国を築き、今世界で問題になっている黒人奴隷の売買を始めた長い歴史を持つ国であり、数十年前までフランコ政権による軍事独裁政権のもと画家ピカソやチェロ奏者カザルスなどがレジスタンス運動を続けた国である。1966年に同盟国の米軍機B52が墜落し核兵器が落下した事件を背景にして書かれただけあり、読み応えあるサスペンスになっている。逢坂さんはどうしても男女の逢瀬を入れたい人なのか、そこだけが妙に浮いた描写となるのが残念だけどw
2020/08/31
yuui
派手さはないんやけど静かにおお〜ってなりました😳 まさかの!! こーゆー映像化が難しいやつは読んどってもほんとに面白い 物語がいいんもそーやけど! 最後のファラオナの力強さが印象的やったな! 最後の一言が‥‥ 一人一人キャラもしっかりしてて面白い映画を見とるようでとても楽しめました🤗📚 これ21年前の作品なんですね😳
2022/11/30
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