薫風ただなか (角川文庫)
薫風ただなか (角川文庫) / 感想・レビュー
はるき
あさのさんの若武者は、いつだって瑞々しい。体の成長に内面が追い付かず、周囲からの期待に応えようと悪戦苦闘する。理不尽に憤り、自分の未熟さに心が揺れる。若竹がしなやかに伸びる様は何度でも見たい。
2019/08/13
tomtom
身分や立場が違っても3人が変わらないこと、はじめは感じが悪かった依子との関係が良くなったのは嬉しかった。文庫版でカットされたシーンも気になる。
2023/11/16
PAO
「何より人は人によって変わる。これ、すなわち人の真理なり。おもしろい。そして、深い…何という生き物だろう」…(245頁)
2022/05/13
アンベラー
いつもながら時代劇にしては読みやすく分かりやすい どこか現代にも通じる少年たち最初と最後は同じ若者たちだよねいつの世も友は大事に大切な仲間なのですね
2024/01/31
あかつや
上士の子息が通う藩校で嫌な目にあった新吾は庶民も通う郷校・薫風館に籍を移す。そこでは自由な気風の中、信頼できる仲間も出来て心の傷も癒えていくが、ある日父からその薫風館に関わるとんでもない指令を受ける。大人の世界のいやらしい物事に爽やかな若者たちが異を唱える話。現代でならそうでもないけどお侍の時代だと命がけだな。やっぱよく切れる刃物を持った人が大手を振って闊歩してる世界は怖いわ。少年たちの友情も良かったけど、話が進むに従って新吾の御母堂の評価がうなぎのぼりに上昇していく。これは正調のツンデレってやつですね。
2022/07/30
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