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烈風ただなか

烈風ただなか

烈風ただなか

作家
あさのあつこ
丹地陽子
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-08-02
ISBN
9784041081761
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烈風ただなか / 感想・レビュー

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いつでも母さん

前作は爽やかな風が薫った。そして今作は烈しい風とな。身分を超えた3人の若者たちのこの先はどんな風が吹くのだろう。分からない事が多過ぎる藩の未来は・・兄の死の真実や父の使命を知って今、「おまえは光の下で生きればいい」と、父・兵馬之介との別れ。あの時代の公儀と小藩において父とは親とはなんと厳しい。それでもここで生きていく新吾に幸あれだ。

2019/09/02

ぽろん

シリーズ2巻。今回も真っ直ぐ過ぎる新吾が眩しい。時に痛々しさも感じるが、逞しさも感じる事が出来た。薫風館の仲良し三人組も昔の様な訳にはいかないだろうけど、この関係性をずっと繋いでいって欲しい。

2019/08/16

布遊

初あさのあつこ。ミステリー要素も加わった時代物も初めて。半分まではやや退屈気味に読み進む。その後は、新吾をとりまく友情や父との関係等、先が気になっていく。シリーズものらしいが、今後読んでいくかは未定。

2019/10/22

ほのぼの

『薫風ただなか』の続編。前作よりかなりミステリー色が強くなり、ハラハラ・ドキドキ。序盤から次々と死人が出て不穏な空気がつきまとう。得体の知れない父親が不気味で仕方なかった。善人なのか悪人なのか。妻と子と離れ、妾と別宅で暮らしているのも何か訳ありかと思ってはいたが…。想像も及ばぬ真相に愕然とした。すべてを察していたかのような妻の言葉に涙。【独りでは、あまりにお辛いでしょうから】何を護るために生きるのか。父親の生き様が淋しくも潔く心に刺さる。主人公の息子を上回る存在感を残した。

2024/10/01

糸巻

「薫風ただなか」続編。学舎・薫風館での気の合う友たちとの輝くような時もいつまでも続くわけではない。栄太は優秀さを買われ学問を修めるために江戸へ発った。そして弘太郎も己が決めた道を進もうとしている。まだ10代の若者であるのに、この時代の少年たちは幼いうちから生まれ持った運命を受け入れていたのだなと思う。本作は血塗れの死体が消えるという不可解な事件が身近に発生し、裏で新吾の父が関わっている事実が判明する。我が父であるのに掴みどころがなく信用できないもどかしさを感じる新吾の悩ましい心情が描かれていた。

2019/10/02

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