里山奇談 めぐりゆく物語 (角川文庫)
里山奇談 めぐりゆく物語 (角川文庫) / 感想・レビュー
Nao Funasoko
人がいるときにはキジもいたが人がいなくなるとキジも消えヤマドリの住処になったというエピソードに頷いてみた「路傍の神様」。 本書の中では珍しく短編小説のような文体で纏められた「めぐりゆく水の物語 はじまりの音」。 「わらい女」はそのまま宗像教授シリーズの原作となってもおかしく無いなと感じた。このあたりが印象に残ったかな。第3弾にも期待。
2020/07/03
流石全次郎
文庫化された里山奇談の2巻目。山や川、海、集落などで起こった謎めいたできごと。そんなことを祖父母に説明すると「わしも経験したよ」といった感覚の出来事。ここに八百万神という言葉があてはまるのでしょうか。実はこの本とは少し異なる感じにまとめられた「山怪」の2巻目の文庫化も待っています。
2020/06/12
タカボー
本の衝動買いはしないんですが、里山、奇談、という二つの魅惑ワードに惹かれて買いました。優しく、切なく、懐かしい。不思議で、ちょっと怖い小噺の数々。これは・・・好きです。歳をとるほど、自分を作ってるようなところもありますが、一番深いところにある子供の頃から変わってない部分を触られるような。タマムシの話、最高です。子供が上から見てた話をもいい。
2020/06/25
海星梨
KU。ありゃりゃこれ二冊目なの? 単行本から文庫になって表紙が変わったのかと思ったわ。1巻もKUなのでそのうち読みます。生き物大好きフィードワーカーたちの不思議な話を集めたもの。普通の怪談本は「水の怪異」とか統一しようとされると「えーなんでー?」となるけど、この本は自然讃歌というか、一本筋が通っていてめちゃ読みやすかった。生き物好きにも怪談好きにもオススメ。
2022/01/01
のじ
残念だけどなんとなく前のものより面白みがうすい。身近な里山の不思議なできごと感が薄れてしまっている気がするし、昔の話が多い印象。以前は身近にいたのに見かけなくなってしまった生き物のように、絶滅危惧種のように見える不思議な出来事が今も身近などこかに細々ながら生きているよ、というような話が読みたかった。それともほとんどやっぱり絶滅してしまったのだろうか。さびしい。
2020/08/16
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