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デッドウォーター (角川文庫)

デッドウォーター (角川文庫)

デッドウォーター (角川文庫)

作家
永瀬隼介
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-08-23
ISBN
9784041081969
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デッドウォーター (角川文庫) / 感想・レビュー

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GAKU

初読みの作家さん。全体的には私好みで面白く読めたが、要所要所で残念な点も。まずは死刑囚穂積の存在感、インパクトが今一。このような理由で5人も強姦殺人を犯す人物になる?そしてクライマックスの洗脳から解ける場面も、こんな事がきっかけで?またライターの加瀬、ボクサーの村岡、看守の白井、警察官の成田達がどう繋がって行くのかといったところも、ラストは都合良いように畳み掛けた感も。現在図書館に予約中の作者の代表ノンフィクション「19歳 一家四人惨殺犯の告白」には期待したい。

2021/12/15

のりすけ

鬼畜とも思える犯人の心のよりどころ「至高」。犯人とジャーナリストと至高との関連性が気になって前半はもたついたものの、後半は一気読み。「俺様へっちゃらだぜ」とうそぶいてた犯人が、やらかしたことと同じくらい、いやそれ以上に奈落の底に落とされればいいのに‼」と思ってしまった。

2020/03/14

Katsuto Yoshinaga

事件記者「加瀬」、半グレから足を洗おうとする「亮輔」、亮輔の転向を認めない「政春」、そして18歳で5人の強姦致死により獄につながれる「穂積」を軸に、終盤まで重苦しいまま物語は進む。大下某を批判するかのような事件記者の矜持、ドラゴンを彷彿させる半グレと反社会勢力描写、拘置所と刑務官の日常と心理、著者が造型したサイコキラーの心性といったモチーフが濃密に詰め込まれ、400頁超の長編ながら息継ぎとなる章立てがない!私は結構しんどく感じさせられながらも、とにかく読まされた。(コメに続く)

2019/09/07

chikap610

緻密だし、ロケハンもしっかりしていましたが、ちょっと厳しかった。感情移入もしきれなかった。隼ちゃん、突き詰めようとし過ぎてしまったようだね。

2020/04/06

村山トカレフ

本作の前に同一著者の作品である、「19歳 一家四人惨殺犯の告白」を読了。時系列的には正しい読み順なのだが、本作を先に読んだほうがよかったかも。「事実は小説より奇なり」とはよくいったもので、ノンフィクションである「19歳―」の持つ禍々しさ生々しさには到底及ばぬ筆致。変に力が入っていて気負いすぎで尺(頁)のわりに内容薄し。各人のキャラ描写が中途すぎる。獄中外、どの人物にも共鳴も畏怖もできなかった。あと、ちらちらと著者の「思想」が掠めるのもいただけない。南京とアウシュビッツを同列で語るなんざ正気じゃあないぜ!w

2020/06/30

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