KADOKAWA Group

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御徒町カグヤナイツ

御徒町カグヤナイツ

御徒町カグヤナイツ

作家
浅原ナオト
新井 陽次郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-05-22
ISBN
9784041082836
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御徒町カグヤナイツ / 感想・レビュー

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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)

【彼女を想うと、僕はいつもはじめに、あの真っ白な月のことを思い出す】月の王国の姫・ノゾミ。彼女を護るために結成された〝御徒町カグヤナイツ〟。メンバーは特別な絆で結ばれたヒロト・ケイゴ・ソン・カトウ。中学生特有の全能感、他者から見たらバカで無謀だけど彼らはいつも全力。多分、決められたレールを走るより彼らのようながむしゃらに突き進む生き方の方がキラキラ輝いていて絶対楽しい。私が一番に感じたのは無限の可能性がある彼らに対する羨望。助け合い、ぶつかり合い、影響し合う。彼らの姿こそが真のアオハルなのかもしれない。

2019/05/27

あも

人生は続く。ある輝かしい時代の物語が閉幕したとしても。母子家庭の主人公にヤクザの息子など4人のはみ出しものの中学生。そして美少女に逆ナンされる主人公。ボーイミーツガール!不治の病!思春期の懊悩!…うへぇ、と顔をしかめたくなる手垢でベトベトの設定。面白いわけがない筈のそれに何度胸を詰まらせたか。中学生である彼らに距離感もなく感情移入した。心の中のキラキラとした宝物を失う直前の時間にだけ起こる奇跡。不安定でつたなくて、それゆえに揺るぎない真っ直ぐな友情と愛。王道を王道として描ける作家は本当に強い。心から満足。

2019/10/08

美紀ちゃん

未読だったので、読んでみた。 青春がたくさん詰まっているストーリー。 浅原ナオトさんが好き。 月の姫が浅原ナオトさんに重なり、涙が止まらなかった。 中学生のヒロトが出会った少女は「月帰還性症候群」という病気で入院していた。 ヒロトの仲間4人グループは、とても良い仲間たち。良い?悪いかも! 「その人の前でカッコつけたくなるのが『恋』で、その人のためにカッコ悪くなれるのが『愛』。」 彼女の病気は深刻だった。 悲しい結末だけどヒロトには仲間がいるから大丈夫だと思う。 可能性は無限大!

2023/11/04

papako

前作が気にいったので。泣かされた!結末はわかってしまう。それでも泣かされちゃいました。上野の不忍の池で出会ったヒロトとノゾミ。ノゾミは月に帰る運命があり、ヒロトと仲間でノゾミ姫を守るために騎士団『カグヤナイツ』を結成する。ヤクザの息子のケイゴ、在日中国人のソン、キラキラネームのカトウ。それぞれ抱えるものがあるけれど、ちゃんと向き合い戦っていく。ケイゴの将来の夢が切ない。ソンがはなった言葉がきいた。カトウの気持ちはよくわかる。ヒロト、ほんといい男だわ。月の王と四人のラストも良かった。こういうのいいな。

2020/02/02

さおり

浅原さん読むの3冊目なんだけど、いちばん期待していなかったこの本がいちばん好みだった。「月帰還性症候群」で入院中の、月の王国の姫と出会い、「御徒町カグヤナイツ」を結成する中学生男子4人の物語。主人公は戦士ヒロト。母親は風俗嬢。ブルーハーツから子にその名をつけた父親には、捨てられた。ヒロトと姫の恋、中学生男子たちの冒険。一生「中二」かもしれない私は、読み終わるのが名残惜しくてページを行ったり来たりしまくりました。そして脳内ではヒロトだけでなく、深瀬さん(セカオワ)も歌ってました(これたぶん私だけの症状)。

2021/05/08

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