グッド・オーメンズ 下 (角川文庫)
グッド・オーメンズ 下 (角川文庫) / 感想・レビュー
HANA
黙示録の四騎士が動き出し、いよいよハルマゲドンの幕が上がろうとする中、クロウリーとアジラフェルはアダムの元に急ぐ…。上巻に続いて一気に読了。やはりパイソンズっぽくて面白かったのだがデウス・エクス・マキナっぽいラストと天使と悪魔のコンビの出番が少なかったのがやや不満。群像劇的な書き方をしているから仕方ないのかもしれないが、その分黙示録四騎士+αの活動や魔女狩り隊の行動にもフォーカスが十分に充てられていてそちらは十分に満足。キャラが立っているというか、登場人物それぞれの魅力をを十全に生かせた一冊だと思う。
2019/11/09
nuit@積読消化中
とにかく全ての登場人物たちが愛すべきいい味を出している。そしてしつこいぐらいの注釈!ドラマ版では知り得なかった「あの子はどうなった?」や、裏のどうでもいい…あ、いや、私にとってはこのどうでもいい話がまた面白かったりするのだが(笑)。本書を忠実に描いたドラマ版は必見。共著のテリー・プラチェットも天国で満足しているのではないかと。ドラマは続行との噂もあるので、本書続編がゲイマンによって描かれる日を首を長くして待っています。時間がない人にはとにかくドラマだけでも観ていただきたい(笑)。
2021/11/15
くさてる
とにかく取っ散らかってて読みやすいとは言えないものの、それでもぐいぐい引っ張られる展開とキャラクターの妙に、ドラマも見てみたくなりました。
2020/09/05
本の蟲
ハルマゲドンの引き金となる反キリスト(不倶戴天の敵、地獄の使い、大いなる獣、冥府の王子、いつわりの父、サタンの息子、闇の王etcetc)の誕生。しかし手違いにより、英国の田舎町で、ごく普通の少年として育った彼の力が目覚めた。UFOに地底人の出現、アトランティスの浮上。仲間内でのごっこ遊びや、オカルト雑誌に載っていたアレコレが全世界で現実化する。パニックに陥る世界をよそに、最終戦争に備えていた黙示録の4騎士たちは喜び勇んで、事態を収拾しようと画策する天使と悪魔はわけもわからないまま少年の元を目指すが…(続
2022/04/22
RIN
上巻があれだけふざけてたんだし、ハルマゲドンもどうせ緩いんでしょ?と思っていたら、想像よりも全然地球滅亡待った無しだった。目覚めたアダムが理想の世界を語れば、新たな熱帯雨林が生まれ捕鯨船はクラーケンに襲われる。まあ、仲間にドン引きされて正気に戻るけど。黙示録の4人の騎士も天使も悪魔も予言者も、11歳の考える人が人として世界と向き合う真理には敵わない。本当に子供って強い。結局色々考えさせられたし、総じてとても面白かった。因みに、この作品の一番の萌えポイントはクロウリーが元楽園の蛇だって事。爬虫類は可愛い。
2021/11/02
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