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天上の葦 上 (角川文庫)

天上の葦 上 (角川文庫)

天上の葦 上 (角川文庫)

作家
太田愛
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-11-21
ISBN
9784041084144
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天上の葦 上 (角川文庫) / 感想・レビュー

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イアン

スケールの大きさが際立つ『犯罪者』シリーズ第3弾。渋谷のスクランブル交差点で虚空を指差し絶命した老人。その死に際の謎を突き止めれば一千万円という破格の依頼を受けた鑓水と修司は、老人の〝語られなかった過去〟に着目する。一方、休職中の刑事・相馬は、失踪した公安警察官の捜索を非公式に命じられ…。依頼主の目的すら分らぬまま読み進めるが、政界・公安警察・巨大マスコミ・カルト教団という〝得体の知れない闇〟がどう繋がっていくのか、その不穏な緊張感がたまらない。下巻でこれらの謎をどう収束させるのか、お手並み拝見といこう。

2021/12/06

MF

文庫化された記念に購入し再読。カバーデザインは『幻夏』と同様単行本のデザインを踏襲。単行本が出てから1年半余りがたったいま自問する。権力の監視を怠りがちな我々は大きくなる火を見逃していないだろうかと。

2019/11/23

のり

スクランブル交差点で謎の行動をとった後に命を落とした元・産科医。解明に「鑓水」と「修司」の元に調査依頼が…時を同じく公安警察の一人が失踪。停職中の「相馬」に白羽の矢が立つ。二つの奇妙な出来事が接点をもって裏事情が大まかに形成されていく。カギを握る「白狐」という存在。一体何者なのか?真相に近づくごとに妨害の手が…下巻へ。

2020/09/20

やっちゃん

いやあ濃厚だわ。まだ上巻とは思えないくらい色々ありすぎる。局面局面がコンパクトだから次々と変わる展開に読む方も休む暇なしで面白い。島に移ってますます楽しくなってきた。

2023/01/22

つーこ

渋谷スクランブル交差点の真ん中で、ある日老人が空を指差して絶命。病死だった。最後に何を指さしたか突きとめろ⁉︎絶対無理じゃん!こんなの!!・・という『一見、理由なんてない』見過ごされる事件から始まるのが、太田さん流ですねー。でも想像以上に事件は広がりをみせ、グングン進んでいく。長い長い自宅待機生活。手元の本の残りが心許ないのでゆっくり読みたいのに、先が気になりすぎて一気読みしてしまった。

2020/04/14

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