いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯 上
いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯 上 / 感想・レビュー
starbro
伊集院 静は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者初の歴史小説、伊集院静版忠臣蔵、上巻は「事件」前夜を描いています。252頁と薄いので、一気読みでした。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://ijuin-shizuka.net/full-length/long038_039/
2021/01/12
とん大西
歴史小説は大好物のジャンルですが、なんとなく敬遠していた忠臣蔵。本書が初となりましたが…面白い。藩主・浅野長矩の清廉、甲斐甲斐しい理玖、幕閣の思惑、そして大石内蔵助の深謀遠慮。武断の名残かすかな元禄の世。相次ぐ災害と泡沫の政経が同居するかりそめの泰平。何故おきたのか-松之廊下の刃傷沙汰、吉良への仇討ち。内蔵助の青年時代にまで遡り伏線が散りばめられていく。ドキュメントでありサスペンスであり、何より家老・大石内蔵助の魅力溢れる人間ドラマでもある。こりゃぁ止まらんょ、下巻へ。
2021/02/28
雪月花
時は元禄、五代将軍徳川綱吉の時代。忠臣蔵を扱ったドラマや小説は多いが、上巻では浅野内匠頭長矩が吉良上野介に斬りかかった刃傷事件にはまだ触れず、事件以前の江戸や赤穂の様子に加え、大石内蔵助と彼を取り巻く人物たちがじっくり描かれる。堀部安兵衛が赤穂に来た経緯や、赤穂に大きな影響を及ぼした備中松山城の水谷家のお取り潰しのことなども初めて知った。内蔵助は事件の前から昼行燈と呼ばれていたらしいが、人望が厚く、いざという時のためのあらゆる準備をしていたことがうかがえる。下巻への期待が膨らむ。
2021/06/07
金吾
大石内蔵助の若い頃から書かれている本は初めて読みました。弱虫を自称しながらもかなりできます。内匠頭や吉良上野介も人物描写も事件への伏線になるよう書かれています。
2024/08/03
aloha0307
敬愛なる伊集院さん(後遺症なく回復され、ほんとうによかったです🌸)初めての時代小説 しかも忠臣蔵 これは読むしかないです🌸 生き方を変えずに、封建社会に耐えきり立ち向かうか その反骨精神が筆圧強く描かれます。松の廊下前夜で上巻了 これまで何冊も読んできた忠臣蔵もの と違う解釈を大いに期待して下巻へ…
2021/02/07
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