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君たちは今が世界

君たちは今が世界

君たちは今が世界

作家
朝比奈あすか
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-06-28
ISBN
9784041084328
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君たちは今が世界 / 感想・レビュー

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モルク

6年3組の児童たちの連作短編集。学級崩壊の危機にあるクラスに小学生でもスクールカーストが存在する。女王様と取り巻きたち、好きなわけではなく仲間外れを恐れる彼女たち、男子もリーダー格の子そしていじられキャラがいる。いじめといじられの境界、それはとても曖昧なもの。そして積極的に手をあげ正論を言う、それがうざいと思われ教室では浮いてしまう子。どの章もあるある。娘が小学生の頃を思い出し、心がヒリヒリする。様々な立場、目線で書かれリアル。そういう時を切りぬけた人、今悩んでいる人、いろんな人に読んでほしい1冊である。

2020/06/11

なゆ

六年生にもなると、クラス内での自分の位置づけを気にしながら、実はものすごくいろいろ考えて行動してるのだろうか。ほんと、一種のサバイバルだなぁ。先生も大変だ。最初の章で、この流れだとこの先どうなるのかと心配したが…。お調子者のいじられ男子、女王気取りの女子とその取り巻き、クラスを冷ややかな目で見つめる女の子、そして発達障害と思われる男の子から見る教室という世界。いろんな視点で眺めるとそれぞれの本音や本心も見えてきて、よけいに複雑な気持ちになってしまう。エピローグでその後が知れて、なんだかホッとした。

2019/12/25

fwhd8325

無条件に先生は偉い人だと教えられてきた世代にとって、この小説の世界をすべて受け入れることは難しいのです。一方で、小学生の時に担任の先生に傷つけられた経験もあるので「わかるよ」と言ってしまう自分もいます。どの章にもこれで終わりなの?という不思議な余韻を感じますが、はっきりした終わりを描いていないことの効果を感じます。3章、4章は涙が出てきました。

2019/11/02

ゆみねこ

6年3組のいじられ役・優等生・問題児・クラスの女王の取り巻きの女子、4人を通して語られる連作短編。あの年代の子ども達には教室が世界の大部分。ほぼ崩壊しているこのクラス、エピローグでその後の彼らのことが明かされ、じわっと感動。素敵な1冊、皆さんにお薦めします。

2019/07/14

うどん

素晴らしかったです。自分が6年のときを思い出しました。リーダーやその取り巻き...。そして最後のエピローグがまた良かったです!

2019/08/11

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