おやすみ人面瘡 (角川文庫)
おやすみ人面瘡 (角川文庫) / 感想・レビュー
H!deking
ずっと気になってましたがこないだいつもの本屋でサイン本見つけてやっと初読みの白井さん。いやこれめちゃくちゃ面白いですね。特殊な設定でとにかくはちゃめちゃですが、ちゃんとミステリーとして成立しちゃってるのが凄いです。マシンガールとか撮ってる監督で映画化してほしい笑
2023/08/31
mihya
今作も内容説明とは違ったグロシーンから始まったのに笑ってしまった。 設定がえげつない。凄まじい。…にも関わらず、グイグイ引き込まれてしまう。 プロローグの場面の後が特に面白い。このまま犯人を特定するのかと思いきや、さらに二転三転。 いくつかの伏線らしき部分に気付いたが、予想外の回収だった。 設定を上手く使った結末が良い。
2023/05/10
keroppi
綾辻行人との対談で、ある点を指摘され文庫化にあたって加筆訂正したと知り、この文庫本を買っていた。ただ、単行本読んだのは随分と前のことで、どこを加筆訂正したのかよく分からなかった。読み返して、この頃の白井さんは、今よりもっとグロテスクで異常設定を描いていたなと思う。今の方がもちろん研ぎ澄まされてきたと感じるが、この頃の荒削りさも好きだ。身体中に顔が現れる人面瘡のように、このストーリーにも様々な顔が現れ、それが混濁し叫びながら終焉を迎えていく。単行本を読んだ時にも書いたと思うが、これは「愛」のミステリーだな。
2024/02/24
hit4papa
人瘤病という、人面瘡が体に発現する病が沈静化した頃。感染爆発により罹患者が激増した地方都市を舞台に、ここで発生した殺人事件をめぐるミステリです。言葉を発する人面瘡は、人体のいたるところに現れ、除去しようとするとさらに増加します。罹患者は、咳の音を聞くと凶暴化するという設定です。グロテスクで奇妙奇天烈な世界観は、著者のお家芸。登場人物が入り組んでおり、トライアンドエラーで繰り返される異様な設定上の謎解きに少々混乱…。よく練られていますが、リーダビリティーは低め。ゴア描写が頻発するため苦手な方は注意されたし。
2024/09/11
koma-inu
全身に「顔」が発生する奇病が蔓延する日本。ハードボイルド&学園ホラーで話は進み、とにかくグロが凄いです。中盤で事件発生、ここからミステリ要素が、これでもか!と詰められて、頭の切替えが大変でした^^; メイントリックは、設定を活かした究極のバカトリック!一方、細かな仕掛けも多彩で、エピローグまでも小ネタトリックが。特殊設定に目が行きがちですが、大味小味共に楽しめる作品です。グロ面で読み手を選ばせるのも、作者らしいかな。
2022/04/27
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