ザ・フォックス
ザ・フォックス / 感想・レビュー
starbro
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第六弾、フレデリック・フォーサイスは、30年以上に渡ってほとんどの作品を読んでいる作家です。久々の著者の新作は、旬の社会情勢と天才的なハッカーを絡ませた国際謀略小説でした。頁数が少ないせいか、過去の傑作群と比べると、どうしても見劣りします。80歳オーバーだから致し方無いのかも知れません。
2020/04/17
KAZOO
この作者も少しずつですが書かれているようですね。この作品も最近のサイバー関連の情報がらみの事件も中心に書いています。ただ昔に比べると若干わくわく感などがなくなってこじんまりしてしまった感じがします。イギリスとロシアの情報戦ですがジョン・ル・カレよりもあっさり感があります。楽しめましたが若干年老いてエネルギーがなくなってしまってきているのかもしれませんね。
2020/11/06
雅
ノンフィクションかと思う位にリアルな世界感。登場人物の感情起伏があまり無いけど、ソコが逆にリアル。ラストがアッサリしてたけど、久々のフォーサイス、堪能しました
2020/08/24
マルコ(Marco)
あろう事かNSAがハッキングされ、判明した犯人は英国のアスペルガー症候群を患う18歳。身柄引渡しの替わりに、仮想敵国をハッキングし、情報を米国と共有する事で合意。その相手がロシア・イラン・北朝鮮の核関連施設。ロシアは犯人を割り出し、暗殺工作を始める…。物語自体は荒唐無稽な面が多いが、著者の作品は国際情勢を絡めた『騙し』の技術を楽しむもの。相変わらず情報の宝庫ぶり、情報の正確性の重要さを確認。頻繁に『絶対』破られないコンピューターセキュリティに安心し切っている、技術者や責任者の狼狽は、絶好の反面教師。
2020/03/27
チャッピー
アメリカの国家機密にアクセスしたハッカーは英国在住の自閉症の高校生だった。イギリスは彼を保護し、不可能と思われていたハッキングを次々と実行していく。最近は国内の軽い本を好んで読んでいたので、巻頭の人物・組織紹介(アメリカ・イギリス・ロシア・イスラエル・イラン・北朝鮮で5ページにわたる!)を見た瞬間読むの止めようかと思ったが、読んでよかった。フィクションとノンフィクションの境界がわからない面白さ。アメリカ映画のようだった。
2020/06/11
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