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あきんど 絹屋半兵衛 (角川文庫)

あきんど 絹屋半兵衛 (角川文庫)

あきんど 絹屋半兵衛 (角川文庫)

作家
幸田真音
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-01-23
ISBN
9784041089002
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あきんど 絹屋半兵衛 (角川文庫) / 感想・レビュー

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こうちゃん

たっぷりとした読み応え。でも繰り返しだったかなとも思うけど、物を造る、国を造るって、繰り返して積み重ねてゆく事なのかも。湖東焼は、井伊直弼が暗殺されなかったら、どれ程凄い焼き物になっていたのだろうか。なんとも惜しい。

2021/03/29

ゆうこ

1人の呉服商が生涯をかけて興した焼き物「湖東焼」の話であり、彦根藩が藩窯として広げた焼き物の話でもあり、幕末動乱の中で日本のこれからを考え抜いた井伊直弼の話でもある。青味かがった素地、土物には出ない薄さ、赤絵付けに合う白い素地。絹屋半兵衛の執念にも似た強い思いと、その気持ちに惹かれるように集まり技術を高めて行った職人たちによって作られ、その焼物と半兵衛の人柄に惹かれた直弼によって国産品へ高められた。桜田門外の変で直弼が亡くなりやがて湖東焼も衰退していく。素晴らしい本に出会いました。湖東焼、見てみたいです。

2020/02/15

sai

古手呉服商として成功していた半兵衛が磁器に魅せられ窯作りから個人で人手を集めて作り上げていく。しかしながら販売販路に食い込めなかったり、藩用に摂取されたりして個人としての無力さがひしひしと伝わってきた。

2020/03/14

Ayako H

買いました。工芸、特に陶磁器は好きなのに浅学にも湖東焼を知らず興味津々で読み始めました。新しいことを始めるのはワクワクして楽しい、おもしろいですよね。まさに主人公半兵衛がその状況で苦労も楽しく読めました。焼き物が縁で親しくなった鉄三郎の話も歴史のおさらいのように興味深く読んでいました。が、お二方とも苦労が絶えず、特に上に立つ人がロクでもないとその周りも当然それなりしかいなくて、嘆かわしいことになってしまう。今の世の中も同じだわね。残念なことに彦根の湖東焼は絶えてしまって残念。でも技術は継承されてよかった。

2020/05/26

幻の瀧

☆☆☆

2020/05/06

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