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汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語 (角川文庫)

汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語 (角川文庫)

汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語 (角川文庫)

作家
門田隆将
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-02-21
ISBN
9784041089781
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汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミナ

東日本大震災の時もコロナが猛威を振るう今も、台湾は日本を気にかけ、手を差し伸べてくれている。所謂“親日国”のことを日本人は知らなさすぎるし、学ぶ機会も与えられていないことを不思議に思う。台湾も日本に支配された日々が決して台湾人にとって良い日々でなかったことは、日本の敗戦により独立できると考えたことからも明らかだろう。実際に内地人と本島人との間に差別があったことも記されている。

2020/04/21

ハルキゲニア

親日国として知られている台湾。東日本大震災のときの義援金はアメリカに次ぐ2位。なぜ、台湾の人達がこんなに日本を好いてくれるのか知りたくて読みました。日本と台湾の間にも争いがあり、支配があり、反乱があったんだなぁと改めて知ることができました。そんな状況のなかでも、台湾のために力を尽くした日本人がいて、台湾の人達の心に残っているんでしょうか。それよりも、日本のあとにやってきた中国の支配があまりに過酷で、日本のほうが良かったって思いがどんどん膨らんだっていうのが大きいように思います。台湾、行ってみたいなー。

2021/03/05

ふじたん

二二八事件後の国民党政権による台湾知識階層への弾圧の中で「正義と勇気」を示し、多くの台湾人を救うために犠牲となった湯徳章(坂井徳章)さんを描いたノンフィクション。湯さんらが味わって来られた苦難の歴史と比べれば、私自身が日ごろ味わっている怒り、苦痛、葛藤などはほんの些細なものと感じられる。故郷熊本にルーツを持つ湯さんという英雄のことを多くの人に知ってもらいたい。

2020/08/22

とらちゃん

読後の深い感動と切なさが収まらない。知らなかった。こんなに人として美しく志の高い人がいたことを。こんなに理不尽な死があったことを。そして第二次大戦の前後、台湾にこんな歴史があったことも。日本人の父と台湾人の母を持ち、日本人としての「大和魂」を胸に、台湾人として台湾の発展のために身命を賭して貫かれた湯徳章さんの「正義と勇気」。これから蔡英文総統のもとで、威圧的な行動を強める巨大な隣国を国際社会で牽制しながら、「自由」と「民主」を守り抜き、志半ばで非業の死に至った湯さんへの何よりの供養とすることを切に願いたい

2021/05/06

まーち

坂井徳章さん、恥ずかしながら2014年に「正義と勇気の記念日」が制定されたときにチラッと認識した程度で、ほぼ、その功績のすごさについては認識していませんでした。凄いとしか表現できないことも恥ずかしく感じます。

2020/05/14

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