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狐火の辻

狐火の辻

狐火の辻

作家
竹本健治
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-01-31
ISBN
9784041089798
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狐火の辻 / 感想・レビュー

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ちょろこ

不思議な魅力がある、一冊。怪談めいた話、謎めいた話を味わいながらのミステリ。この 一見、無関係にあるような個々の事故や不可思議はまさに暗い路をゆらゆら狐火に導かれるような、わけもわからず導かれるような感覚。たしかに全てがあやふや、何が何を⁇の謎だらけ。やがて一つ一つの謎めいた路が全て意味を持って交差した時は全体が見渡せる十字路にぽっと取り残されたような気分。頭の中で交通整理をしながら繋がりを理解する。なるほど、全てがすっきり終結。じわじわと面白さが増す、そんな不思議な魅力がある作品だった。

2020/04/07

aquamarine

入ってはいけない森で闇から響いた「カエセ」。ある交通事故では轢かれた被害者が煙のように消える。そのほか、どこかで聞いたようなタクシー怪談など、都市伝説のような、切れ切れの奇妙な話やあやふやな話がいくつも並ぶ。何が、何を、何で、何故、何のために。この一連の話から、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久は裏に隠れていたものをするっと暴き出す。彼の一言二言で、刑事たちが足を使って一枚の絵を見せる様は見事で、一気に読み進めた。天才棋士の頭の中はどうなっているのか?どこかモノクロのこの世界を純粋に楽しんだ。

2020/02/06

★Masako★

★★★✰︎タイトルもそうだが序章から怪談めいていてゾクゾク♪ 「カ・エ・セ」立ち入り禁止の沼に現れた鎌を持った黒マントの不気味な声。湯河原を舞台に起きる不可思議な事故、誰かを尾行する不審な男たち、タクシー運転手の奇妙な体験話。時々挟まれるある者の心情。不思議な沢山の出来事がどう収束されるのか楽しみで読み進める。真相を追うのは見た目は残念な楢津木刑事と仲間たち、そして天才高校生囲碁棋士・牧場智久。彼の鋭い洞察力と刑事たちのチームワークにより、全てが見事に繋がる。ホラーもミステリも楽しめた1冊♪【図書館本】

2020/07/17

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

86/100点 初読みの作家さん。昔から読みたいとは思っていたのですが何か難解そうだと思い、なかなか手が出せずにいました。この作品を読んでみて思っていた以上に読みやすく、提示される謎も魅力的でぐいぐい惹き込まれ面白く読了出来ました。前半に起こる数々のホラー的な不思議な出来事が、後半居酒屋探偵団が結成される頃になって、パズルが解けるように解明されて行くのは読んでいて気持ち良かったです。謎が細かく多いので解明される度に頁を何度も何度も遡りの読書も楽しいものでした。

2020/04/07

ゆのん

【牧場智久シリーズ4作目】タクシー関連の怪談が実際に起きたのか?それとも何か意図があっての必然なのか…。細々としたエピソードが場面や人を変えて沢山出てくる物語序盤では何が何やら判らない中を手探りで読んでいる状況。一つの謎が解けると新たな謎が出てくるのが面白い。33

2020/02/03

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