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こわい本6 怪物 (角川ホラー文庫)

こわい本6 怪物 (角川ホラー文庫)

こわい本6 怪物 (角川ホラー文庫)

作家
楳図かずお
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-10-21
ISBN
9784041089958
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こわい本6 怪物 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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keroppi

角川ホラー文庫「こわい本」第6巻は、「怪物」がテーマ。楳図かずお描く怪物が次から次へと登場する。画面いっぱいにその恐怖の姿を見せる。表紙からして怪物がいる。後書きによると「異形」と「怪物」は違い、「怪物」には心がないらしい。確かにそうかもしれない。前巻から引き続き横尾忠則との対談も収録されており、横尾忠則による楳図漫画の分析が面白い。頭デッカチの現代美術より、楳図漫画を読んだ方がいいと言う。伊藤潤二の寄稿もあり、皆んな楳図かずおが好きなんだなぁと納得。私も、好きです。

2021/10/22

鱒子

どれもこれも面白いが、なかでも「ビデオカメラに何が写ったか?」の展開とオチが素晴らしい。謀図くんの名前は絶対「かずお」だわ!トイレで起こった見なければよかった……は、わたしも何度か覚えがあります(笑 巻末寄稿は伊藤潤二さん。横尾忠則さんとの対談の続きも掲載。ゴージャス!

2021/11/13

sin

恐怖人間…映画のフランケンシュタインから無垢を取り去った怪物が刹那に荒れ狂う、首なし人間…『モロー博士の島』の創造物をショッキングな怪物に仕立て上げている。大怪獣…起こりを過去に設定した独創性はあるが当時のブームに乗った作品か?楳図かずおの呪い…第1話の展開の意外性と怪物のインパクトが凄い、第2話の彼女の逃避による結果は未必の故意と捉え得るか、第3話では触らぬ神に祟りなしを実感する。作者は読者の質問に「異形」と「怪物」の違いは心があるかないかだと答えているが、異質な感情を持つ者も心がないと定義されるのか?

2023/08/08

あたびー

「恐怖人間」「恐怖の首無し人間」「大怪獣ドラゴン」「楳図かずおの呪い(1~3)」収録。特に「楳図かずおの呪い」第1話「ビデオカメラに何が写ったか」は何度読んでも喉元が緊張するくらい怖い。ネタバレになるので何も書けません。「恐怖人間」は楳図版フランケンシュタインの怪物。「恐怖の首無し人間」は楳図版「ドクター・モロー」。「大怪獣ドラゴン」は少年と怪獣の心の交流。

2022/01/23

ぐうぐう

「怪物」と題された『こわい本』第6巻。収録作すべてがオリジナルである朝日ソノラマのハードカバー版には収められていない作品となっている。それはつまり、1960年代という比較的初期の時代に怪物というわかりやすい恐怖を描いていたことに対する、楳図かずおのささやかな敬遠がさせたことなのかもしれない。それほどに「恐怖人間」「恐怖の首なし人間」「大怪獣ドラゴン」は、そのスプラッター描写をはじめとして、楳図のスタイルである心理的恐怖とはかけ離れている。(つづく)

2022/02/24

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