高校事変 IV (角川文庫)
高校事変 IV (角川文庫) / 感想・レビュー
W-G
前作に続いて、アクションが始まるまでは割と長く引っ張るが、始まってからの派手派手な演出とメリハリが効いていて、爽快感はしっかりと感じられる。ここで再び高校の校舎を舞台としたところも〇。今作でも優衣の異母弟が登場。かなり地味である意味意表をつくキャラクターであったが、行動原理にイマイチ筋を通し切れておらず「いやいや優衣さん、それは弟に甘すぎないかい?」と思う場面がたくさんあった。あとはもう少し敵役の誰を目立たせるのか、明確にしてバトルも描き分けてくれればさらに良かった。先の展開が見えてきて続きが気になる。
2019/12/01
starbro
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第二十弾、今回は、Ⅳ巻です。旬のバス事故から始まって、弟 健斗の弔い合戦の巻でした。今回も沢山死んでいますが、比較的地味な展開でした。奇数巻:派手、偶数巻:地味の交互なのでしょうか??? 続いてⅤ巻へ、次巻はド派手でしょうか? トータルの感想は全六巻読了後に。 https://promo.kadokawa.co.jp/matsuokakeisuke/
2020/04/29
海猫
シリーズも4作目になってくると、どういう冒頭で始まるのか?優莉結衣がいつ登場してくるのか?敵はどういう組織なのか?期待感高まって読めるようになってきた。今回も要望に応えてくれる内容だったし、マンネリにならないよう工夫する姿勢を感じた。著者の知識の引き出しが多いんでしょうね、デティールが凝ってて面白い。中盤から始まる怒涛のアクションの連続は、シリーズ屈指の迫力。長回しを多用した格闘映画のごとき興奮。終盤では意外な黒幕が明らかに。と、次巻への引きがあり早くも来年1月には5巻発売。軽快なフットワークだね。
2019/12/24
黒瀬
今回はかつて父の組織と対立していた韓国の半グレ集団と相対することに。それだけでなく共に過酷な幼少期を過ごした弟の汚名を晴らさなければならない。嫌悪している公安に属する梅田と綾野とのチグハグな共同戦線は今までになかったもので、極限状態とはいえ笑い合うという非常に珍しい姿が見られました。(p.247) 戦いの場で出会った幼い子ども達はかつての自分。そこでの振る舞いはこのシリーズにおいて重要な意味合いを持つに違いない。
2020/06/23
utinopoti27
令和のバイオレンスヒロイン・優莉結衣が再び帰ってきた。この半年余りで殲滅したのは、武装集団→ヤクザ組織→傭兵部隊→韓国半グレ集団と、華奢な女子高校生がよくもまあ1人で頑張れるものだ。まさに究極のダイハード。それにしても、毎回似たようなパターンの繰り返しを、ここまで引っ張るだけでなく、4作目にしてようやくシリーズの方向性が見えてきた段階というのだから、作者の執念は凄まじい。ひょっとすると、松岡氏の構想には、あの大作『千里眼』シリーズを超えるビジョンが潜んでいるのかもしれない。今月は5作目が刊行される。脱帽。
2020/01/02
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