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正義の翼 警視庁53教場 (角川文庫)

正義の翼 警視庁53教場 (角川文庫)

正義の翼 警視庁53教場 (角川文庫)

作家
吉川英梨
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-12-24
ISBN
9784041090800
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正義の翼 警視庁53教場 (角川文庫) / 感想・レビュー

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utinopoti27

交番で刺殺された「模範的なお巡りさん」と、五味京介率いる53教場をカオスに引きずり込む「優等生」。シリーズ4作目にあたる今回は、これら概ね2つのシナリオで進行する。そして偽善者の仮面が剥がされ、彼らの素顔が露わになった時、五味は、警察組織はどう対応するのかが読みどころだ。権威におもねり、ひたすら保身に走る幹部。本音と建て前を狡猾に使い分ける学生たち。警察官の矜持とはいったい何なのだろうか。作者の筆は、本作を通して人間の醜悪さを容赦なく曝け出してゆく。シリーズ随一とも言える深みのある人間ドラマを堪能した。

2022/01/03

タイ子

シリーズ第4弾。五味教場ではこれまでにもいろんな事が起こりその都度第三者的な感覚で読むことが出来たけど、ここに至ってはこの腹立たしさをどこにぶつけようか、胸くそ悪いのをどこにおさめようか何とも言えない読了感。五味教官が捜査一課に復帰前の最後の教場。これまでにない団結さをみせる教場、学生をリードする場長は公安委員の息子。誰にも好かれる交番の警官が殺される事件が起こり、教場に関係あるのか?一気に反転するストーリーに唖然!怒涛の展開の中、胸の内がザワザワ、ぞわぞわ、いたたまれない。人間の欲望が醜すぎる。

2020/01/23

ゆみねこ

捜一に復帰予定の五味、最後の教え子となる1300期の生徒たちが入校してきた。その夜府中市内で起きた交番襲撃事件、警官が殺され五味教場の卒業生も怪我をした。1300期は場長を中心にかってないまとまりの良さを見せるが、様々な問題が表面化する。交番襲撃の犯人を追う綾乃、生徒たちを徹底して守ろうとする五味と高杉。シリーズ最悪のモンスターと対峙する五味。今作も面白くて一気読み。

2024/02/14

Yunemo

呆気にとられたまま読了です。まさか深川みたいな人物像が実際にいるのか、と想いながら。でも問われれば、現実的な事件の中にいるんですよね。身近なところにいなくて、ホッとしている自分と、直接的に係り合いがないだけで隣にも、というある意味恐怖心も募って。特に表面的には賞賛に値する行動をしている人たちこそ、という想いに。本作、いろんな要素が散りばめられていて、特に歴代の学生の成長と五味、高杉、綾乃、結衣それぞれの人間的成長とがうまく噛み合って、展開する運びに羨ましさを感じながら。人と人を結び付けてる絆、その大切さ。

2020/02/02

えりこんぐ

シリーズ第4弾。交番警官が襲撃され、五味の元教え子も被害に遭う。この事件も嫌な話だけど、今回は53教場最大のピンチ! 帯にある通り、絶対に警察官にしてはいけない人物との対決。どんどん明らかになるおぞましさに、夢中になって読んでしまった。五味&高杉コンビ最高! 面白かった(*⁰▿⁰*) 時折挟まれる、綾乃ちゃんとのプライベートにニヤニヤ😆優男ですやん【積読30】

2020/05/27

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