宮廷神官物語 十二 (角川文庫)
宮廷神官物語 十二 (角川文庫) / 感想・レビュー
りゅう☆
櫻嵐の娘12歳の翠嵐は母に似て強くて聡明で心優しくて書物好きで。時々少年スイとなって山や都に行く。宮廷では藍晶王が日々国の為に動いているものの、王妃の父申氏が鶏冠が大神官になることに反対。そしてこの申が本当に本当にイヤなヤツ。景羅大臣なんて比じゃない。苑遊もひどかったけど、そこには愛があったし。我が子や妻に対して卑劣でしかないし、拐かしを企み謀反の罪を着せようとしたり、笞打ちなんてなんでそこまで決定権あるのよ?って感じで怒り心頭。そしていよいよ大神官任命式。藍晶王が危ない!赤烏が…。慧眼児は本当に→
2021/08/10
よっち
藍晶王の御代を迎えた麗虎国。本来なら、鶏冠が新しい大神官として就任している時期だが、王妃の父である申氏が強硬に反対し王を悩ませ、再び宮廷に不穏な気配が漂い始める第十二弾。前巻から十三年が経過した舞台で、変わらず市井の子供たちの教育に心血を注ぐ師範神官の長・瑛鶏冠。そんな師を支える逞しく成長した天青。元気な第二世代も登場して、それぞれの成長した姿を見せてくれて感慨深いものがありましたけど、一騒動あったもののそれを乗り越えてみんなでいい国を作っていくんだろうなと思える、その最後がまたとても印象的な結末でした。
2021/04/27
naoっぴ
宮廷神官シリーズの完結編。麗虎国は藍晶王の世。櫻嵐の娘・翠嵐と王妃の弟・石墨は友として街に出かけるが、石墨が拐かし事件に巻き込まれてしまう。やがてそれは大神官任命をめぐる権力争いに発展していく。シリーズのラストを飾るのは大神官就任。これまでのメンバーが勢揃いした大団円に感無量。天青や鶏冠の力を借りながら、藍晶王はこれからもこうして国を盛り立てていくのだろうな。楽しいシリーズだった。
2021/06/22
Nyah
時が過ぎ、鶏冠も天青も相変わらず身分の隔てなく子供達に教育をしている。11巻で出てきた櫻嵐とあの人の娘翠嵐は宮中の姫としての顔と、市中での少年の顔、山中での自由気侭な顔を自然に使い分けている。その翠嵐は王妃の気弱な弟に市中を案内することに。また藍晶王は瑛鶏冠を大神官に任命したいのだが、王妃の父が反対し‥。/積んで温めてましたが、とうとう読んでしまった。これで終わりかぁ。寂しい。アンコールでもう一冊出ないかしら。榎田先生お願い。もう一冊。m(_ _)m
2021/05/02
はつばあば
全部で12巻、1巻の表紙はずっと前から見ていたけれど私の好みではないだろうと素通りしていたが、BLおっしょさんが読まれている本ならと。天青と鶏冠をとりまく人々の優しさにあふれた教育本、綺麗ごとや悪漢ものは人格形成の上で大事だと思う。悪い奴がいなくなる事は無いのだから。最後に苑遊が鶏冠に代わるかもしれないダンビと立ち去っていく姿にホッとした。鶏冠を見守ってくれているんだと・・。また近々この本と茉莉花官吏伝を再読したい
2022/02/16
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