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モモコとうさぎ (角川文庫)

モモコとうさぎ (角川文庫)

モモコとうさぎ (角川文庫)

作家
大島真寿美
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-01-22
ISBN
9784041092965
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モモコとうさぎ (角川文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

風変わりな家庭に育ったモモコ、22歳。大学を出ても就職できず、バイトも全てクビになり、家を出てぬいぐるみのうさぎと共に旅に出る。友人宅、兄の独身寮、幼い頃家族四人で暮らした海辺の町、父の故郷の山村。どこでもせっせと働くモモコ。医療施設の集まる町の外国人たち、高齢者ばかりの限界集落。優しく素直なモモコに安住の地がない今の日本の光景だ。最後にたどりつく、うさぎの発明者の町・桃源郷の不思議なコミュニティ。貧しいけれど老若男女が幸せに暮らす。大島さんの理想郷の一つだろう。<人と暮らす>ことを考えさせられる物語だ。

2022/05/16

YH

一言でいえば、モモコの自分探しなんだけど、旅の途中で出会う皆がいい味。みね婆もりるさんも素敵。りるさんの踊りはピナ・バウシュを想像してしまう。ただ、ウサギっていったい何だったんだろう。若干の蛇足感。

2022/10/08

Mimi Ichinohe

不思議なうさぎの人形をもって放浪するモモコ(23歳)の物語。モモコがお父さんの生まれ故郷の田舎へたどり着いたとき、お世話してしてくれたお婆さん、みね婆が素敵です。標識のような人。そこにいて、そこがどこかを知っていて、そしていくつかの行先を示してくれるような、そんなみね婆。

2021/07/31

annzu

掃除がこんなにも人の役に立つなんて。知識があって、それを活用できるって強い。それから裁縫。いつの間にかしていることって、やっぱり好きなことなんだろう。私には何も見つからないけど、それでも今も流れている途中で、きっとどこかには流れ着く。そう思って過ごしていくしかない。

2023/11/13

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