鶏小説集 (角川文庫)
鶏小説集 (角川文庫) / 感想・レビュー
りゅう☆
自分にはない家族環境だからこそ、ないものねだりで求めたのかもしれない葛藤に悩む男子の友情、息子が好きになれない苦悩を抱える父、「別にそこまで」と思ってるコンビニ店員に訪れた危険、言葉違いがあったものの恋を知った男子中学生、友人に振り回されつつも漫画を描くことのできた作家。鶏肉って部位によって全然違う味わいあることを改めて知る。誰しも悩みや葛藤あるけれど、前向きになれるラストが心地良い。それと前作の登場人物にまた会える連作短編っていうのがいい。コレ読んだら絶対にコンビニのあげチキ食べたくなること間違いナシ!
2021/09/12
アッシュ姉
肉小説集の次は鶏がきたー。ゆるく繋がっていく連作短編集。焼肉やしゃぶしゃぶはたまに食べたくなるけど、肉料理となると牛肉より鶏肉の方が断然好きなので我が家の食卓は鶏肉率が高い。フライドチキンといえばカーネルさんなので、コンビニでは買ったことないけど、貧乏神テンチョーのあげチキなら食べてみたい。クリスマスのコンビニの話が一番面白かった。次は牛小説集かな?魚も読んでみたい。
2021/10/06
ぶんこ
同じ鶏肉でも焼いた物、揚げた物、蒸した鶏ハム、手羽先を煮た物などが出てくる短編集。親子でも好きな物は違って、合わない親子もいますね。子も親も、それに悩む時期がある。無理して合わせなくてもいい。レンのお父さんは、悩みつつも向き合っているようで頑張れと言いたくなりました。好きだったのは「丸ごとコンビニエント」鶏丸ごとのローストチキン、思わず食べたくなりました。田中君のおっさんへの対応が秀逸。小狡いおっさんを上手くかわしていて頭いい。店長も意外と可愛いキャラではないでしょうか。面白かったです。
2021/07/12
カブ
鶏肉、チキン、お料理の数々がお腹を刺激します。なかでも、コンビニの揚げたのや焼き鳥?!肉と人生をめぐる5編の連作短編集です。話が繋がってる訳じゃないけど、同じと思われるコンビニで揚げチキをジュワッと頬張る。
2020/07/27
mr.lupin
豚肉をテーマにした「肉小説集」に続いて今度は鶏肉をテーマにした五編からなる短編連作の「鶏小説集」。鶏肉の話だけじゃなく、そこにまつわる親子や友人達や家族の人間ドラマを、面白おかしく楽しむ事ができたが、全ての話がリンクするかと思っていたが、残念ながらそこは違っていた。しかし、何はともあれコンビニの"あげチキ"がメッチャ食べたくなる一冊だった。⭐⭐⭐⭐⭐
2023/07/23
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