大一揆
大一揆 / 感想・レビュー
ともくん
日ノ本全土を巻き込む、大一揆でなければ、この国の政は変わらない─ この想いを胸に、三浦命助は、盛岡藩で挙兵。 盛岡藩の悪政を仙台藩へ訴えに出る。 己の生国を捨てるという決意。 いわゆる、三閉伊一揆。 重税で虐げられる、民百姓を救うため命助が立ち上がる。
2023/04/15
にゃも
幕末の盛岡藩でこんな大掛かりな一揆があったとは知らなかった。首謀者のひとりである命助を中心に描かれていて一揆の流れを知るにはいいのだが、話の展開が単調で一揆勢の小○の旗にこめた思いがいまいち伝わりにくい。内容の重さに比べて、ちょっとページ数が足りないんじゃないだろうか。
2023/08/14
Book Lover Mr.Garakuta
【図書館本】【速読】:江戸末期に起きた史実に基づいた一揆の話。面白かった。
2021/12/15
ひさか
2020年3月角川書店刊。ペリー来航の年におこった百姓たちの一揆を骨太に描く長編。主人公の命助の合理的思考が心地よい。息もつかせぬ展開に頁を繰る手が止まらなかった。ラストが近づくとこれでちゃんと終わるのかやきもきしたが、うまく仕舞われていて、一安心。
2020/08/15
茶幸才斎
嘉永6年、ペリー提督率いる米国艦隊が浦賀沖に現れたこの年、陸奥盛岡藩、栗林村で荷駄商いを営む三浦命助の暮らし向きは限界に達していた。藩は、海沿いの農村漁村に新税、増税、御用金を次々と課し、時に怒れる一揆衆が実力行使に及んでも、交渉ではこれを手玉にとり、たびたび約束を反故にする。「俺ならもっとうまくやれる。」命助は、怒りや不満をぶつけるのでなく、民百姓が知略で藩に要求を飲ませる大一揆を画策する。国民が当事者意識を持って関心を示し声を上げなければ、政治も行政も無残なほど腐敗することは、昨今見てのとおりである。
2021/03/12
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