KADOKAWA 四畳半タイムマシンブルース
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KADOKAWA 四畳半タイムマシンブルース / 感想・レビュー
starbro
森見 登美彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家ですが、『四畳半神話大系』シリーズは、初読です。 本書は、SFタイムスリップ四畳半ポンコツ(良い意味で)小説でした。猛暑の今読んで正解でした。平成以降の生まれの人たちには「四畳半」自体も死語になっているのかも知れません。 https://kadobun.jp/special/yojohan-timemachine/
2020/08/10
海猫
「サマータイムマシン・ブルース」は上田誠による戯曲を読み、映画の方も観た。森見登美彦の「四畳半神話体系」はこの本の前に読んだばかり。そういった予習が出来ていた状態で読めたおかげもあるのか、無類に面白かった。お話は「サマータイムマシン・ブルース」をなぞってはいるのだけれども、役者や演出、セットが変われば同じ台本でも違う魅力が発揮されるのに近いか。四畳半のメンバーが立っていて、タイムリープしても好き勝手するわ、主人公の「私」はタイムパラドックスに怯えオロオロする。この大騒動を文学的な森見文体で読むともう爆笑。
2020/08/16
へくとぱすかる
ついに森見作品を単行本で買ってしまった。でもこれが大正解。ほぼ下鴨の学生アパートの出来事に終始しながら、楽しく読了できるのも、タイムマシンという仕掛けだからこそ。そんな大道具なのに、昨日のクーラーのリモコンを取りに行くという、笑えるほどセコい使い方。しかも全宇宙の消滅がかかっているというのだから笑える。おもしろすぎる学生仲間がドタバタするうちに話は終わろうとするが、ラストに「なるほど、さすが!」と思わせるところが小説。時間SFとしてもよく練られていて、SFに壮大さが必要条件ではないことを教えてくれる。
2020/09/04
bunmei
森見ワールド全開の作品。京都の貧乏学生が集うボロアパートが舞台で、風体も思想も個性豊かな登場人物は、いつものごとき。前半は、このアパートに集う住人達のおバカな戯れから、皆が憧れるマドンナとのドタバタ劇。しかしそこに突如としてタイムマシーンが現れてからは、一癖も二癖もある森見ファンタジーの世界が広がります。時間旅行によって過去を変えることで全宇宙が消滅するという突拍子もないSF的な展開。冴えない登場人物とタイムリープによる悪戦苦闘劇のアンバランスさが、癒し系のバカバカしさとなって読者を楽しませてくれます。
2020/09/10
うっちー
こんがらがリますが、評判通り面白かったです。
2020/08/20
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