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昨日星を探した言い訳

昨日星を探した言い訳

昨日星を探した言い訳

作家
河野裕
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-08-24
ISBN
9784041097793
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昨日星を探した言い訳 / 感想・レビュー

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ベイマックス

読み応えありました。一筋縄ではいかない恋愛小説。全寮制の中高一貫校が舞台。黒い目の人と緑色の目の人が存在する世界で、緑色の目の人が差別されていた歴史がある。◎頭脳明晰な高校生は人間関係や恋愛感情も理論武装なのか?自分が、高校生の時こんなに考えていなかった。今も日常生活でこんなに考えないけどね。

2022/11/13

よっち

全寮制中高一貫校・制道院学園に進学した坂口孝文。中等部2年進級の際、映画監督の清寺時生を養父にもつ茅森良子が転入してきて、坂口と運命の出会いを果たす青春小説。生徒会長を目指す真っ直ぐだけれど脇の甘い茅森を、影から支える坂口の密かな共犯関係。二人だけでたくさんの想いを語り合い、揺るぎない信頼と甘酸っぱい関係を積み上げてきたからこそ、思ってもみなかった急展開には驚かされましたけど、どこまでも頑固者で不器用で揺るぎない二人が、意外な転機と巡り合わせの末に迎えた結末には、苦笑いしつつもぐっと来るものがありました。

2020/08/24

ツバサ

倫理や愛についてありとあらゆる工程を経てたどり着く最後には、もう最高としか… どれだけ言葉を尽くしてもこの作品の良さは伝えきれないと思う。だからこそ、気になっている方には読んで欲しい。きっと気にいる台詞や描写があるから。最後まで油断出来ない小説です。

2020/08/24

初読み作家さん。500年前征服された緑色の目を持つ人と征服した黒い目の人の子孫の間に厳然として残る差別の中で、頑ななまでの純粋さで自分さえも傷つけながら、14歳からの4年間を共に過ごした二人の男女の青春物語。前半は理不尽さと闘う二人の姿に引っ張られるように読み進めたられたが、後半の二人の回りくどさにだれてしまって、物語世界に浸り共感するには自分の心は硬直しきっている事を確認するだけの読書になってしまった。

2022/02/09

RASCAL

「サクラダ・リセット」「いなくなれ、群青」の河野裕さんの近作。一風変わった二人のボーイ・ミーツ・ガール的な学園小説なのだけど、そこは河野さん、緑の目と黒い目、独特の世界観がピリッと効いている。大人びた二人の、でも中二病っぽいと思えなくもないしちめんどくさい恋愛ストーリーに、河野さんの回りくどい文体がマッチして、まずまず面白く読めました。拝望会、ちょっと「夜のピクニック」みたいですね。制道院学園という籠の中の青春が、時代の変化とともにあとかたもなく消えていくことに、一抹の寂しさを感じます。

2020/10/24

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