六人の嘘つきな大学生
六人の嘘つきな大学生 / 感想・レビュー
ろくせい@やまもとかねよし
就活ミステリー。とてもユニークな設定。大学卒業目前の新卒生のみを対象とする企業採用試験。就活生はこれまで経験してきた横並びで競い合う試験の印象をもちながら挑むが、志向が反対の横並びでの協調力を求められ混乱する。利己と利他で迷子ぎみの彼らが直面する事件とその真相に迫る。人事も含め「世界に絶対はない」の描写が心に残る。人間の能力は数字で測れることばかりではない。表し難い力にこそ、未知な可能性がある。しかし最後は「運」だと。そんな「大人」自身も知り得ない「正しさ」に向き合う若者たちの姿は微笑ましい以上に切ない。
2022/02/13
starbro
王様のブランチで紹介されたので、読みました。浅倉 秋成、初読です。学生も企業も多かれ少なかれ盛っているので、こいうストーリーはあり得るかも知れません。人事担当者はマネをしないように(笑)それにしても昨今の就活は熾烈です。就活うつになるのも理解できます。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5499
2021/04/28
ユースケ
★4 ストレートなミステリーかと思いきや、かなりコンセプトを練り込んだ作品で、それにびっくり。これから読む方もいると思うので、多くは書けないが、これを読むと、人なんて簡単に評価もできないし、完璧な人なんて存在しないと改めて感じる。最近のSNS叩きとかにも通ずるものがある。 いま就職活動をしている新卒の方は読みたくもないかもしれないが、実際のところはこんなものだと思って、あまり深刻にならないで自分らしく頑張って欲しいと切に願う。
2023/04/08
うっちー
初めて出会ったミステリーでした
2021/08/08
彩🌴彩ちゃんとペア画中
就活ミステリーという斬新なテーマで、最終選考に残った6人の、それぞれの人生の背景からくるであろう表の顔と裏の顔。6人が発言する一言一言が、え?これは本当?それとも嘘?って疑ってばかりでしたが、ミスリードさせる浅倉先生の巧みな文章に、最後は、まんまと騙されました。前半で張り巡らされた伏線が後半で一つ一つ、気持ち良く回収されていきますし、読み終わった後の読後感もスッキリです。読みやすい文体も心地よく、読み終わるのがもったいなくて、少しずつ楽しみながら読んでました。あ~もう読み終わっちゃうの!という傑作でした。
2022/08/07
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