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星やどりの声

星やどりの声

星やどりの声

作家
朝井リョウ
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2011-10-29
ISBN
9784041100356
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星やどりの声 / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

三男三女のそれぞれの物語。最後のオチがイイ感じで家族の繋がりが感じられる。

2014/09/22

風眠

父親を亡くした6人兄弟が、それぞれの想いを語ってゆく形式で書かれた連作短編集。母親が切り盛りしている喫茶店『星やどり』を中心に、兄弟たちが助け合ったり、抱えてるものをそっと受け止めたりしている様子が、ちょっと甘ぁい雰囲気で描かれている。ラストで明かされる父親の想いや、兄弟の名前の秘密とか「泣ける」ほどではなかったけれど、読後はじんわり温かい気持ちになる。小学生のカメラ男子・真歩の章がいちばん好き。

2012/10/02

そのぼん

普通の家族の普通の生活を描いた作品でした。章ごとに主人公が変わるので、連作短編集を読んでいるような気分になりました。

2013/02/26

おかむー

三作目の朝井リョウ。『よくできました』。『彼女は卒業しない』冒頭の「伸ばした小指のつめはきっと、春のさきっぽにもうすぐ届く」と同様に今作も「まっしろな牛乳は糸をひくように体の中を巡る」とツボにはまる描写がそこかしこにちりばめられてよい感じです。父を亡くした六人兄弟が母の営む喫茶店“星やどり”を軸に、それぞれの想いと向き合う物語は、ドライに見えてずっと湿度の高い本音が垣間見える姿が朝井リョウらしさなのだと三作目でやっと理解したよ(笑)。長女琴美のお見通しが特別驚ける仕掛けでなかったのだけがちょっと残念かな。

2014/09/04

ひめありす@灯れ松明の火

降り注ぐ星から身を守るために作られた喫茶店、星やどり。遠くから見れば七つ棘持つ星は触れたらとても痛そうで。けれど、近づいてみたらわかる。星は意外と広く平らで、そしてまあるい。多分、互いに距離を取りすぎてしまっただけ。互いの距離を見失って、互いの棘にばかり気がついて、刺さってもいない光の棘から逃げていた。散らばる星を繋いで作る歪な星座。だけど光は本当は、キラキラと空から降り注ぐ。そこに宿る声に、そっと耳を澄ませてごらん。雨宿りの後に見つける虹。星宿りの後に見つける夜空。新しい星の産声が、ほら聞こえるよ。

2012/06/04

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