用心棒日暮し剣 波燃える
用心棒日暮し剣 波燃える / 感想・レビュー
Lara
訳あって脱藩した武士が、口入屋を通して、用心棒で生計をたてている。その用心棒の日々、憎めない、橘周介。優しい心根なんでしょう、気を寄せる女性にも、なかなか言い寄れない。ほのぼのとした雰囲気漂う、楽しい時間でした。
2021/10/14
Lara
一年強前に読んでいたが、詳細は思い出せず。なんだか魅かれて再読。久しぶりの時代物、落ち着いて楽しめた。地味な脱藩、元武士、女性にはもっぱら弱腰、ただ剣の腕は秀でており、口入れ屋をとおし、用心棒の仕事をこなす。著作者、池永陽氏の他の作品も読んでみたくなった。
2023/01/07
Mc6ρ助
主人公もヒロインの奈津さんも相当ヘンテコだと思うけれど、それにしてもトリックスター山田朝右衛門さんまで出してきてその後がないなんて蛇の生殺し、あんまりだと思うよ。藤沢周平御大の「用心棒日月抄」と比べちゃいけないけど青春譚としたらこれはこれで、「続きが読みたくなる度」はこちらが上(あっちは一応完結してるからだけどね)。角川さん今からでも遅くはないから続刊を出しておくれ・・・。
2022/04/10
あきこ
池永さんの新作。いつも通りの人情あふれる時代物だ。黒船来航の頃、攘夷の動きを交えながら、主人公の用心棒暮らしの日々が描かれている。用心棒仕事のやり取りや、戦う場面ももちろん面白いが、全体に流れる上士下士の身分の悲しみ、武士として最後の時代の生き方など背景もいい。最後の浜の場面では恋する娘の父親と対するが、その父親の言葉も時代の温かさを感じさせる。でも、主人公の欲の無い誠実な生き方あっての話で、その人柄が招く物語である。
2011/12/01
サナミミ
浪人の橘周介とふとしたきっかけで知り合う奈津。口入屋の仕事を通して様々な人、事件とと関わりあう。泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず
2017/04/16
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