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私の愛した男について

私の愛した男について

私の愛した男について

作家
田口ランディ
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2011-12-23
ISBN
9784041100677
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私の愛した男について / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

【birthday book】すっかり、どハマりしている田口ランディさん作品です。何がどういいのかと問われると、正直何とも答えに窮するのですが、自分的には飽きない多彩な作風が一番の理由かなと。あらゆる作風の作品を書き上げ、本当に同一の作家さん?と思ってしまいますが、やはり基本軸はパンチのきいたランディさんカラーがしっかりと出ております。今作もテーマがバラバラな4作品からなる短編集ですが、感動をじんわりと与えてくれる内容のものもあり、またしても田口ランディさんのいい意味での裏切りにあった渋い作品でした。

2015/10/18

クリママ

表題作と3編の短編。田口ランディは初めてだが、性愛を描いた「私の愛した男について」は、ランディらしいものなのだろうか。どこにでもあるモチーフながら、主人公のよくわからなさがいいような、悪いような。読後にも不安とその反対の力強さを感じる。全く趣の違った短編3編はとてもよかった。「デフ・ヴォイス」の原点とも思えた「命につけし名は」を含め、短編とは思えぬ深い感慨に満ちている。他の作品も読みたいと思う。

2016/03/06

アコ

4篇収録。表題作は中篇で残りは短篇。表題作だけが少し違う雰囲気。他3篇は“助けを必要とするもの”と“助けようとするもの”がテーマ。ただ手を差し伸べればいいってもんじゃないのは人間同士だからこそなんだろう。短い中に響くものがある。著者の本を読むのは約20年ぶり。スピリチュアル系になって離れたんだっけな、違ったかな。昔読んだものも再読してみようかな。ただし元気なときに。

2018/12/16

かんちゃん

読メ友さんの感想を読み10年以上ぶりに田口ランディさんを手に取りました。収録されている4編どれもがそれぞれに面白かったです。特に表題作の『私の愛した男について』はランディさんらしい生々しい性描写と暗く深い心理描写でした。残りの3作品も難しいテーマをランディさんらしい深い愛情と慈しみをもって簡潔に書かれていて面白かったです。『コンセント』や『モザイク』といった初期の作品を再読したくなりました。

2015/11/05

さくらこ

久しぶりの田口ランディ。「命につけし名は」良かったな。大学の授業でDeaf Society教わった。どれも深海にすーっと沈んでいくような気分になる小説たち。

2013/03/13

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