世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析
世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
文庫化されたのを見て図書館で借りるというセコい私。しかし面白い!。本書に出て来る固有名詞を羅列してみる。EXILE、X JAPAN、ナンシー関、浜崎あゆみ、矢沢永吉、相田みつを、浜田ブリトニー、氣志團、B'z、ジャニー喜多川、木村拓哉、シャナナ、アナーキー、BOФWY、坂本龍馬、白洲次郎、本宮ひろ志、アメリカ、岸田秀、高橋歩、村上春樹、義家弘介、『3年B組金八先生』、長田百合子、宇梶剛士、鈴木紗理奈、哀川翔、亀田三兄弟(親子)、立原あゆみ、荒木飛呂彦、『闇金ウシジマくん』、『古事記』、橋下徹。
2015/08/11
kana
ロマンチックな題名に負けない面白さ!ヤンキー自体というよりもヤンキー的精神性の実態に迫る大変エキサイティングな一冊。ヤンキーとはスタイルであると。たとえば特攻服、EXILE、金八先生、車のファー、ガングロメイク、坂本龍馬、相田みつを的ポエム…挙句古事記に遡り、スサノオノミコトが出て来たときには震えました。その共通項とはなんなのか、オタクとヤンキーはなぜ対極なのか、闇金ウシジマくんが暴いたヤンキーの真相とは何か、考えたことないけど気になるネタが満載!何故私がヤンキー的なものが苦手なのかもわかった気がします。
2018/01/19
Shimaneko
かつてナンシー関が指摘した芸能界とヤンキー気質の親和性の高さについては、さすが彼女ならではの慧眼と唸らされたもんだけど、これは精神分析の観点から、日本固有の文化現象として、さらに広範囲にわたって論じてて、かなり面白かった。一部ついてけないというか、説得力に欠ける部分もあるものの、「ヤンキー先生」や橋下徹に関する考察はかなり鋭いと思う。愛と夢と絆とポエム、そして作務衣w 確かに。
2015/08/03
Nobu A
対談本「ヤンキー化する日本」を先に読了し、斎藤環著書2冊目。「何だかな」と言うのが率直な読後感。主題の「ヤンキー」を定義出来ず、「ヤンキー的なスタイル」と曖昧な括りで終始「曲学阿世」と「繋風捕影」がぴったり。現象にしても人格にしても複合的で多面性なはず。矢沢永吉や浜崎あゆみがヤンキー的なら、デビュー曲「渚のシンドバット」のサザンオールスターズや見た目から強面の長渕剛だって十分ヤンキー的。いくらでも挙げられる。海外に目を移しても、タイの寺院や宮殿の方が日光東照宮より派手。失礼だが、何とでも言えるのでは。
2020/12/19
tama
図書館本 日本人の相当な部分を占める非知性(主義)に重点を置いてあるかと思ったがちょっと違った。「考えない・考えたがらない人々」について書いた本はないかなぁ。ヤンキーはその一部であって核じゃないもんね。作者自身もヤンキーには本質はない、表層だけだって言ってるし。
2015/02/02
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