光炎の人 (上)
光炎の人 (上) / 感想・レビュー
ミカママ
帯の「電気は、人々を救うのだ」に惹かれ。わたし自身、息子が電気をキャリアに選んでなければ無関心だった世界。あまりにも日常過ぎて。時代は明治後期、徳島の貧しい農村に育った音三郎が、機械に魅了され電気に関わり、次第に無線機の開発にまでのめり込んでいく。まさに「もの狂い」のさまが、読者のリーダビリティを高める。一切の感情移入を許さぬ主人公だが、こういう人物あっての今日のスマホであり、AIなのだろう。わたし自身は未だに「電話」の仕組みすらわかっていない。今度息子に聞いてみよう(笑)
2020/07/11
いつでも母さん
感想は下で・・長いわ(汗)
2016/11/02
nico🐬波待ち中
何かに夢中になれるってとても素敵なことだと教えてくれる物語。時代も明治から大正へ移り戦争の影響も色濃くなる中、「機械」と「電気」に魅せられた男・音三郎は工場の仕事が終わった後も機械を解体して仕組みを研究する毎日。「電気は必ず世を変える」電気さえあれば暮らしもずっと楽になる…確かに今の世の中、電気がない暮らしなんて想像もつかない。他の誰も作っとらん製品をわしが作る!電気は掴み所がなくおもっしょい!こんなに仕事を面白がって夢中になれたら幸せだろう。でもその分周りの人達は振り回されて大変だ。気になる下巻へ続く。
2017/11/30
のぶ
木内昇さんの作品世界が好きだ。本作の舞台も明治から大正の、本人の十八番の世界。上下巻でじっくり読めるからと楽しみに読み始めた。主人公、音三郎は葉煙草農家に生まれるが、電気で動く機械と出会い、電気の世界に魅せられてゆく。今では当たり前だが、この時代に起業するのはベンチャーの世界だろう。若くして無謀なことをしたものだと思う。まだ上巻の段階なので、この先どう進むのか分からないが、これがサクセスストーリーになるのか?修羅場に飲み込まれるのか?楽しみだ。感想は下巻で。
2016/10/16
ゆみねこ
徳島の田舎・貧しい農家の三男坊として生まれた音三郎は、大阪の工場で電気と出会う。機械や電気に魅せられた音三郎は自腹で材料を揃え、製品開発に励むが、小さな力ではままならない。急速に発展する明治・大正期の工業、無知な人々と揺れ動く時代の波。さてこの後の音三郎はどう歩んでゆくのか?下巻へ!
2017/02/02
感想・レビューをもっと見る