ヴァルキリーズ (角川文庫)
ヴァルキリーズ (角川文庫) / 感想・レビュー
Gotoran
著者夫妻のカリフォルニアの砂漠でのスピリチュアル体験をベースにした創作。主人公のパウロとクリスは「天使と話す」という課題を持って、広大な砂漠の町をオートバイで駆け巡る8人の女性ライダー達『ヴァルキリーズ』の後を追って、思いもかけない過酷な体験、出会い、深い自己探求の旅をする。スピリチュアル満載であるが、何故か、読んでしまうパウロ本。何故なら、内なる自分を知り、自分でつくり出した制限、自滅的な思い込みに気付き、それらを解き放ち、自分らしく、より良く生きるための勇気・元気が貰えるから。
2014/11/10
磁石
敗北と交わした契約=勝利が可能なときに勝たない契約。一度その悪魔と契約を交わせば、その後の人生は全て無味乾燥な空虚に変わってしまう、己で己を傷つけどんな助言にも耳を貸さなくなる。天使に会うためには/新しい地平線へと踏み出すためには、その契約/呪いを破棄しなければならない。愛とは平和ではなく、戦いの火であるがゆえに。天使と世界を共有するためには、夢中になって楽しむだけではダメだから。
2016/08/07
寧々子
自伝的な側面の強い本でした。 マスターからの新たな課題、誰もが自分の愛するものを殺すという呪いを解く為に、自分の守護天使と会うこと。 40日間も砂漠で過ごした夫婦が体験した出来事を荒唐無稽だと思うのか、それとも本当にあったことだと信じるのか。 それはどちらでもいいと思いました。 そう簡単には受け入れがたい場面が多いのは確かだし、抽象的で理解しがたい場面も多いから。 宗教色も色濃くて天国の門とか言われてもね。 でも、心のに響いたものがあることは確か。 今の私が受け取れるメッセージを受け取れればいいと思った。
2017/07/14
春車
「アルケミスト」の著者、パウロ・コエーリョの自伝的小説。ある呪いを解くため、妻とともに出かけた砂漠での物語。この呪いは誰もが心の底で飼っている「怖れ」じゃなかろうか。罰を与えるのは、神でも悪魔でもなく自分自身にほかならないのだ。多分。ノンフィクションに近いので、求道者パウロのエゴエゴしたものもぶちまけて書かれていて「面倒くさい男だな、パウロ」と自分を大いに棚上げして思ってしまう。その辺りが今までの彼の小説との違いかも。 サージャントペパーズのジャケットにいる「ビースト」って誰のことなんだろう??
2015/08/29
バーベナ
ほぼ自伝。魔法に取り付かれているパウロと、そうでない妻:クリスが砂漠を旅する。自分の課題を乗り越え、天使と出会うために。RAM教団って?トラディションって?だからいったい何なのよ?!と思いながらも読了。私にとって9冊目のパウロ・コエーリョだったが、クリスの視点に自分を沿わせたり、翻訳者のあとがきに支えられたおかげで、今までで一番読みやすかった。頭でわかっていても、実行できない健康法のような・・・そんな物語。
2013/05/03
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