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二重生活

二重生活

二重生活

作家
小池真理子
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-06-28
ISBN
9784041102336
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二重生活 / 感想・レビュー

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小説を最初に書いた人にありがとう

初読みの作家さん読了。映画化されるみたいですね。最初は物語に入り込めなかったが徐々にはまっていった。表面上普通に生活している人たちにも裏の生活がある、哲学的・文学的尾行でそれがあぶり出される。ほんとによく分かる。誰しもあると信じている。大きな事件もない物語だったけど深い印象を残した一冊。珠のパートナーはほんとはどうだったのか勝手に想いを馳せながら。

2016/07/18

きさらぎ

世間で理想とされているような平凡で穏やかで裏切りも隠し事もない、公平な愛で満たされている人生などどこにもない。誰もが秘密を持ち、男女関係においては常に誰かを傷つけている。この世に隠し事をもたない人間がどれほどいるのだろう?「文学的・哲学的尾行」人の秘密を知ることで自分自身が解放されていく。接触や関係を作り出すような出来事は一切生じてはならず、秘密を明かしてもならない。この本の中で、卓也だけが自分の秘密を持たないが、大切な人の秘密を守るために愛している人にずっと嘘をついている。虚像と実像いやどちらも実像だ。

2017/04/21

紫 綺

読売新聞紹介本。初小池作品。文学的・哲学的と称し、ご近所さんを尾行する。しかも浮気現場を目撃。修羅場化していく現実を見ながら、主人公の生活も懐疑と妄想にかき乱されていく・・・。心理描写が巧いのか、飽きなく読ませるが、後に残るものが無かったかな。

2012/10/18

ゆにこ

図書館の映像化作品特集の棚にあったので、読んでみました。哲学的と言われてもピンと来なくて、やっぱり尾行されたら気味が悪いと思ってしまう。若い女性だから許してもらえたのでは。

2016/10/28

マッツ

文学的哲学的尾行がテーマの二重生活。始めは、理解出きなかった。男の石坂の立場にもなり読む感じがあって不思議な感じで読み終えました。恋人の卓也の気持ち存在がわかってハッピーエンドかと思ったら...尾行欲は消えない。

2013/03/07

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