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BEATLESS

BEATLESS

BEATLESS

作家
長谷敏司
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-10-11
ISBN
9784041102909
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BEATLESS / 感想・レビュー

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まりも

お人好しでチョロい少年と、≪人類未到産物≫と呼ばれるhIEの少女の出会いから始まる物語。これは素晴らしい。ハードSFを王道的なボーイミーツガールで包んだ作品でした。思春期の少年らしい青臭い恋愛要素と、丁寧に創り上げられたSF要素が見事に調和する事で、作品独自の空気感が出ており非常に良かったです。甘酸っぱい中に、重たいテーマを組み込む事で王道ながら読み応えもある最高の物語に仕上がったとおもいます。ものすごく重厚で読んだら確実にシビれる、そんな魅力に溢れたラノベの枠を超えた傑作と呼ぶに相応しい物語でした。

2016/04/26

みっちゃん

麗しい表紙と「ボーイ・ミーツ・ガール」の殺し文句にドキドキ♪読み始めは頻発する横文字と「え?今ここでそれを言うの?」的な会話に翻弄されましたが、読み進むと色とりどりの髪の人間、ロボット入り乱れる美少女キャラの魅力と、炎と爆音の飛び交う大活劇に引き込まれました。ロボットであるレイシアの「愛しています」の言葉には鼻の奥がツーンとしました。1人の少年の信じる気持ちが世界の行く末を決める、そんな我儘な物語も良いよね。作者のアナログハックにまんまと誘導された自分が心地よい。

2013/04/20

ソラ

舞台は100年後の人がヒューマノイドと共存する世界。設定がてんこ盛りでなかなかきちんと理解できたとは言えないけれど良かった。少年が自分の意志を貫き通して世界の在るべき道を示した。

2013/07/28

のいじぃ

読了。未来系ボーイミーツガール。レイシア級hIEたちに既視感を覚えるのはキャラクター性を持たせることでアナログハックしやすいからでしょうか。語られる世界は圧倒的で未知なるhIEとその構造に心躍ります。ただ、3人の少年達の中で縛られない者として主人公のアラトがいますが惹きつけるほどの人間性が理屈でしか描かれていないのは残念。彼こそ現実味が欲しかったと思いました。それでも、花冠をつけられたhIEや弾頭に詰まれたスノゥドロップ、潔い戦いを選んだ紅霞など、印象深い場面が多い一冊。良い時間をありがとうございました。

2015/09/04

キキハル

高校生アラトが出逢ったのは、重そうな棺桶を片手で振り回す美少女レイシア。彼女は人ではなく、hIEの人類未到産物だった。百年後のボーイミーツガールの顛末は、魂のないモノと人を巡る愛と闘争の物語。カタチに意味を見出そうとする人と、それらしい振る舞いをプログラムされているモノ。そこに信頼や情愛は育まれるのか。両者の関係性が興味深く面白く読んだ。作者のサービスなのか最後にレイシアのカタチを選んだアラト。二人の前途に幸いあれと祈りたいが、ヒギンズの想いと世界への覚悟が重い。それは今後の私達のテーマでもあるのだろう。

2013/04/04

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