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夏服パースペクティヴ (樋口真由“消失”シリーズ)

夏服パースペクティヴ (樋口真由“消失”シリーズ)

夏服パースペクティヴ (樋口真由“消失”シリーズ)

作家
長沢樹
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-11-01
ISBN
9784041103180
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夏服パースペクティヴ (樋口真由“消失”シリーズ) / 感想・レビュー

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ひめありす@灯れ松明の火

重たい紺を脱ぎ棄てて、千切れそうな白を身に纏って。膚を覆う薄いリネン。緩めたタイとうっすら透けた下着の線。少女達は軽やかに、少しだけ淫靡に校庭を走り出す。一生に一度の夏休みが始まる。美しき先輩、バンドガールに他校生。夏合宿の非日常、殺人事件の非日常。重なり合うノイズに生まれた揺らぎ。夏服のフリッカーはめまいと倦怠感と吐き気を催して。パースペクティヴの乱れ世界平衡感覚失って。夏服の消失点は全てが終わった後。あるいは全ての始まりで。夏服の似合う少女を独り失った、それはまだ夏休みの終わりあまりに遠い日の出来事。

2013/05/15

takaC

ダラダラと長いのを我慢して読んだけど、ただ長いだけの話で読み疲れた。「戦慄の仕掛け」って何さ・・・

2013/04/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

樋口真由その2。2作目なのに1作目よりも前の年の話。ありえないようなトリックに騙されて面白かった。

2013/11/12

ちはや@灯れ松明の火

夕暮れの校庭に長く伸びた影、夏がふたりの距離を変えていく。名門女子校音楽ユニットのビデオクリップ撮影、作業スタッフを追うドキュメント制作、空を切り裂く悪意の矢、回り続けるカメラが曖昧にする現実と虚構の境界。彼女の掌の上の非日常、声に出さない負の感情が陰影をつける夏景色。ほんの少しだけ、パースが、歪んだ。斃れた身体、流血の断片、現実を狂わせていく虚構。創ろうとしたもの、壊そうとしたもの、すべての線がひとつの点に吸い込まれて描き出されるパースペクティヴ。夏服の君が見せた様々な表情は、近くて遠くて、眩しくて。

2012/12/15

みっちゃん

前作には見事に騙されたので、次の作品が楽しみでした。でも前半はひたすら我慢。真壁の傲慢さと「夏フリ」と「リアル」の一々の線引きにイライラ…後半「リアル」の事件が起き出してからは、どんどん頁が進みました。事件の犯人や構図、プロローグのクロスボウ殺傷事件との複雑なつながりは、前作のような驚きはないけど面白かった。ただ今作のラストから何か衝撃的な事があって〜の前作の始まりなんですよね。作者しか知らないそれがとても気になります。

2012/12/07

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