羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21)
羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21) / 感想・レビュー
mitei
元名人経験者の著者通称ひふみんが羽生氏について書いたはずの一冊。「はず」とつけたが前半はほとんど脱線して自分の経験談を加えるという著者らしさが全面に出ていた。が後半はしっかり分析されていたように感じる。改めて歴代の名人の凄さがよくわかった。しかし現役棋士の中では著者が最も個性的でユニークじゃないかと思った。
2013/05/12
佐島楓
個人的見解と脱線の度合いがユニークである。さすがというかなんというか。
2017/08/05
わっぱっぱ
手元に届いた時には、何でこれ読もうと思ったんだったか思い出せず(汗)。たぶん加藤一二三氏の“変人”ぶりを聞きかじったのがきっかけと思われる。羽生善治氏は将棋なぞ門外漢の私でも知ってる天才だし、同業者の語る“天才”論でも読むかと。そしたら加藤氏も天才だったという話。タイトルに首を傾げつつも著者の語録集的な面白さ。「困難を楽しむタイプ」とは分野問わず天才とか成功者と呼ばれる人たちの共通点だろうと思う。それにしても“(羽生氏の家族3人連合は)対局中いつでも盤を180°回転しても良い”条件付で敗けない羽生氏が凄い
2017/06/19
R
8割方が一二三先生の自慢話でしたが、天才が天才を語る部分は非常に楽しく読めました。このレベルの人が言うからそうかなと思えるような、見えているものの違いみたいなのが読み取れて大変面白かったです。どちらも天才ではあるものの、似た点、違う点も当然のように散在して、それぞれに対して加藤先生の思う様が素直に書かれていて楽しめました。瞬間で最善手を見抜く力、いつまでも考え続けられる力、この二つの強さについて語られた部分が印象的でした。高い次元を少しだけ覗けたような気分です。
2016/03/14
かごむし
一言で本の雰囲気を言うと、羽生という天才を理解するために、私(加藤九段)という天才の思考から類推してみましょう、という本。完全にタイトル詐欺。ただ、個人的に加藤九段を悪く言いたくないので、その観点から、編集というのは大事なんだなと思った。将棋棋士という、いわば何かを欠落した代わりに将棋の才能を手に入れた天才の文章が、そのまま本になるわけがない。加藤九段は、聞かれるがままにいつも通り自慢話をしただけだろう。編集者が、読み手に届くように変換できない技術の稚拙さを責めたいと思う。何度、おーいと突っ込んだことか。
2017/03/29
感想・レビューをもっと見る