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さいごの毛布 (単行本)

さいごの毛布 (単行本)

さいごの毛布 (単行本)

作家
近藤史恵
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2014-03-26
ISBN
9784041106495
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さいごの毛布 (単行本) / 感想・レビュー

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pino

ある番組の老犬介護施設の特集をみた。老犬特有の症状を抱えた犬たちがスタッフの手厚い介護を受けていた。高齢な飼い主が病気などの事情で泣く泣く託したそうだ。介護の問題は人間だけではない。作品は老犬ホーム「ブランケット」が舞台だ。一部の利用者のモラルに辟易しながらも、一方で経営を成り立たせねばならない矛盾に向き合うオーナーの葛藤。同時に新人スタッフの心の成長も描かれる。ホームの犬たちもいじらしい。ミステリーの要素は軽めだけど、命を預かり見送る重さを感じた。誰かが掛ける「さいごの毛布」は暖かいものであってほしい。

2015/02/09

ダイ@2019.11.2~一時休止

老犬ホームのお話。犬と人間の関係がテーマ?。人間の都合で振り回される犬でもこういう施設なら少しはましかな?。

2017/10/21

ちょろんこ*勉強のため休止中

最初の方は「老犬ホーム体験記」かと思ったほど、ドラマ性に乏しかった。途中からミステリー要素が加わってからは引き込まれた。引っ込み思案の主人公、登場人物も少なく、彼らのキャラにも特異性は感じられない。こういうプロットの面白さで読むタイプの小説は、謎解き要素が多少でもあった方がやはり飽きない気がする。あと老犬ホームが舞台だが、あまり設定が生かしきれていなかったように思う。もっと犬達のエピソードがメインでもよかったのではないか?装丁の色遣いはかなり好き。

2014/04/14

NADIA

「さいごの毛布」というタイトルと健気な犬のカバーイラストから可哀そうな話を想像していた(byフランダースの犬(^^;)が、老人ホームならぬ老犬ホームでの物語。確かに悲しい別れは物語の中でも数回あるけど、ある意味この職場では特別なことではない。それよりも普段の生活での犬の健気さに切なくなる。猫好きの友人が語った「犬の愛情は重い」がよくわかった。それから、今までは考えたこともなかったが、自分よりも長生きする生き物を飼うことは罪なことだ。絶対にそのようなことはしないようにしよう。

2017/01/06

saba

このタイトルに舞台は老犬ホーム。老いた犬達で泣かせるのを想像していたが違った。主人公の智美が自分の居場所を見つけ精神的に成長していく話。「犬達のように素直になって、拾えそうなものには手を伸ばしてもいい。」全く同感。 ペットは家族同然と思える人に飼って欲しい。そういった意味でオーナーの元夫の言動は許し難い。

2014/06/02

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