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深海のアトム (単行本)

深海のアトム (単行本)

深海のアトム (単行本)

作家
服部真澄
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2014-03-01
ISBN
9784041106884
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深海のアトム (単行本) / 感想・レビュー

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りょうこ

長かったぁ。かなり濃密な読書時間を過ごせました。3・11ベースで原発事故を取り上げているんでしょうけど現実は...こんなにうまくはいきませんね。いや、むしろこの本の様にうまくいってくれたらと願わずにはいられない。現実も早く収束の糸口だけでも見せてもらいたいものです。

2014/08/30

RIN

上下二段組みの500頁弱で読み応え十分。圧倒的に評価の高いデビュー作を彷彿とさせる多方面の陰謀思惑絡みまくりという話。テーマは放射性廃棄物処理方法の研究開発を軸に反原発を訴える、という、そこはお約束の服部さん^^;。舞台は東北だし震災を絡めて来ているので、ストーリーは聊かテレビが好みそうなドキュメンタリードラマ調だが、防災や避難準備等々パーツパーツの豆知識はなかなか興味深い。結末は被災地に今も住む方々にとってどう受け止められるのだろう?。震災の描写がリアル過ぎるのでそこはご注意を。

2015/12/16

James Hayashi

鴨長明の方丈記に地震の記述があるという。悪夢で震撼させた地震が数年で忘れさられてしまっていると。ここが最も印象深かった。東北の架空の地にアトム、原発、ウラン、津波をキーワードに進めるスケール大なエンタメ。

2018/02/20

書斎六尺

原子炉を停止或いは廃炉したところで核燃料からの放射線を止める事は出来ず半減期も途方も無く長い。廃炉作業も何十年も掛かる。こう言った事が一般に明らかになったのは3.11での原発の大規模事故が切っ掛けだ。この小説はその事故をなぞる様にして描かれて、更にある鉱物を使って放射性物質を安定的な結晶にし放射線量を減らすというSF的小説だ。しかし物語りは原発誘致を巡る利権争いを始め多様なテーマを盛込み過ぎて冗長になった感は免れない。放射性元素を核変換し別の物質にする研究が実際になされているのを思い出した。期待したい。

2014/06/15

まつじん

核のごみ処理のハナシは魅力的ですね。フィクションでなければいいのになぁ。で肝心の小説のほうは詰め込みすぎといいますか尻すぼみな終わり方ですね。よく調べました、でもバタバタっと終わってしまって消化不良です。

2014/04/04

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