ただいまが、聞こえない (単行本)
ただいまが、聞こえない (単行本) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
初読みの作家さんで、あらすじにひかれイッキ読みでした。不倫をしている地味な父、熟女キャバクラで働く自由奔放な母、容姿端麗ながらBL好きのひきこもり長女、好きなカレにフラれ荒み始める次女のワケあり4人家族がそれぞれの出来事に振り回されながらも、踏み外さずに‘生きて’いく家族の再生小説です。家族を蔭ながら支える祖母や長女の幼馴染(彼氏)など、人間味あふれる方々で物語に安心感を与えています。6章からなる連作集で1から5章までは展開が不安でしたが、まさかまさかの最終章で見事に‘着地’するトコは‘技アリ’でした!
2014/08/25
machi☺︎︎゛
1つの家族内での連作短編集なんだけど、それぞれにインパクトがありすぎて、特にお母さん、娘の彼氏の家に深夜行って上り込むとかぶっ飛びすぎ!!でもそれぞれ本当は家族思いで良い人だった。始まりはリビングに誰も集まらなくて「ただいま」が聞こえなかったかもしれないけどこれからはみんなが集まるリビングが家族の場所になっていけば良いな(*˙˘˙*)
2020/07/03
takaC
そんな話だとは知らずに読み出したら止められず一気読み。なかなか面白かったがしかし和久井家(+佐藤くん)の来年度以降を想像で補えというのはかなり高難度ではないか?翌年以降もいつか書いて欲しい。最後まで読むと杏奈の第1話だけ異色だったような感じがする。
2015/10/22
かなっぺ
お気に入りさんの、感想を読んでこの本を知った。『最後に感動と何か分からないものに心を捕まれ、涙が一筋こぼれ落ちた。』最初は高二の妹杏奈の変態男と一緒に過ごすグレ様、BL雑誌にハマる引きこもりの美人な姉沙良の話の時には、どうなるのかなぁと不安な気持ちで読み進めた。熟女キャバクラで働く母親万千子、父親は海外出張のある商社マンで浮気して。などなどとある家族とその周辺の方々の話で、それぞれが『孤独』を感じている。そして家族が再生される物語。それぞれの登場人物の孤独を感じた。 作者がSM嬢だったことには驚いた。
2017/06/13
おくちゃん🍎柳緑花紅
誰でもみんな、落語に出てくる「与太郎」なんだね!!愛に不器用過ぎる家族、和久井家の4人。この4人のそれぞれに最初はびっくりするけれど....。素晴らしいラストが待っていました♪人ってどうしようもなくて無性に愛おしい。妻に記念日を尋ねられた時の夫の答えに涙ポロリ♡
2014/08/26
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