ジェームズ・ボンドは来ない (単行本)
ジェームズ・ボンドは来ない (単行本) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
図書館本。007ファンとしては見逃せないタイトルでした。実話だったって事が前置きになければ面白くなかったかも。ボンド役がダニエル・クレイグになって映画を観る前批判的だったのがカジノロワイヤルの演技で逆に彼の虜になったくだりはなかなかツボをついてるなぁと。ただタイトルで来ないって言ったらダメでしょう。「ジェームスボンドは振り向かない」ってぐらいしてくれないと!!
2014/08/13
Yunemo
報われないひたむきさ、でも気持ちに残る満足感。遥香の6年間、周りを囲む人たちの同時期、それぞれに気持ちの変容が記されて、なんだかもの悲しさがちょっぴりと。それにしても007シリーズの現在に至るまでの経緯、今まで知らなかったことが多すぎて。ダニエル・クレイブのジェームスボンド、惹かれます。もう少しで最新作が。実話というけど、どこまでが。軽いタッチ、でも、内容は重いことばかり。行政サイドの責任逃れ、素直な人たちにつけ込むペテン師、ほんとに思い込めば人を動かす感動の力、過疎化という実態、著者作品としては異色。
2015/10/19
けい
OO7ジェームスボンドの小説「赤い刺青の男」で舞台となる直島。この作品を映画化しロケを招致しようと立ち上がる人々、そんな人々に加わる島の発展を強く願う高校生である主人公遥香。彼女の努力と周りの人々の強い思いにより、招致活動は盛り上がり大いなる希望が見えたと思った矢先に・・。招致活動を通じて主人公の成長と、島の人々の故郷への愛、素直な心根が起こす小さな奇跡を描く物語。直島の地中美術館にはモネの睡蓮があり一度訪ねたいと思っていたが、その際に見たいものが一つ増えた一冊でした。
2014/05/30
いたろう
瀬戸内海の島、直島での007映画ロケ誘致にかかわる一騒動。いかにも小説的なドタバタがあったりするが、これは実話に基づく話。フィルム・コミッションや県庁に踊らされた「素直な人の島」の姿は滑稽だが、一方で、その一途さがいつしか感動を呼ぶ。007の映画は誘致できないかもしれないけれど、この小説自体を映画にすることはできないだろうか。
2014/06/20
ひさか
2014年3月刊。書下ろし。ふるさと再生、ふる里脱出的な話が語られますが、あまり興味を持てず楽しめませんでした。なんでジェームズ・ボンド?という部分もあまり納得できず、総花的なストーリー展開で心に残るところは少なかったです。実話というのが、制約になったのかも。
2015/01/15
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