博多さっぱそうらん記
博多さっぱそうらん記 / 感想・レビュー
のぶ
博多愛に溢れた作品だった。この本は一言で言うと、博多と福岡の命名をめぐるバトルの物語です。鉄道の駅がなぜ博多駅なのか?なぜ博多市ではなく福岡市なのか?そんな疑問を多くの蘊蓄を混ぜて語っていた。文章は博多弁満載で、福岡を知る人には楽しめる一冊だと思う。自分も20年前まで一時期福岡に住んでいたことがあるので、読んでいてとても面白かった。自分が住んだのは7年だけなので、福岡の文化を吸収し尽くしたとは言えないが、この住みやすい街に住めたことは幸せだった。タイトルのさっぱそうらんは大騒ぎの事だと初めて知った。
2021/12/20
☆よいこ
福岡検定受験者必読本。「#福岡市を博多市に」8年ぶりに東京から帰ってきた幼馴染の博(ひろし)は、福岡知識は豊富なクセに極端な博多嫌いになっていた。生粋の博多っ子のかなめは、博の態度が気に入らない。反発するふたりは、福岡と博多をめぐる争いに巻き込まれていく[第1話︰せいもん払い]山笠を導け[第2話︰玉せせり]ゴミ収集車で玉せせり[第3話︰どんたくの「とおりもん」]博多大仏VS福岡大仏[第4話︰博多駅沈没!]博多駅前沈没の真相▽どっぷり豚骨濃い味のトンデモファンタジー。バリカタです。福岡には色んな神様がいる。
2022/04/18
ジュール リブレ
少し違和感を覚えて手に取りました。三崎亜記さんが現実の地名の本を出すなんて。元はRKBラジオドラマだったそうです。とは言えやはり。現実と幻想が一つになって、博多駅前の陥没事故から博多駅が沈没?のオビまで。近隣の名所も網羅し巻き込みながら奇想天外なお話が続きます。地元の人なら知ってることも、部外者からは遠いなぁ。通りもん、食べながら読み耽るのはサイコーです。
2021/12/20
なゆ
ああ〜、確かに博多と福岡は火花がね。それをまさか三崎さんがこんな風に膨らましたストーリーにしてくれるとはね!ばり嬉し〜!ちょっと博多弁がコテコテを超えてギトギト、それこそ博多っ子純情かばってん荒川しか使わんやろって感じだけど。三崎さんお得意の異世界と隣り合わせな感じと、コミカルでドタバタな感じが何とも濃ゆい。そもそも「よかよ」は使わんしストーリー的にはアレなんどけども、知らん蘊蓄もちょいちょいあったり、なんと言っても博多愛あふれるとこが嬉しいではないの。博多のことをどっぷり書いてくれただけで、よかよか!
2022/05/09
信兵衛
三崎亜記作品というと奇想世界という印象があるのですが、本ストーリィはまさにその典型。 ただし、これまでの作品よりユーモア度が高い印象です。
2022/01/04
感想・レビューをもっと見る