夜のリフレーン (角川文庫)
夜のリフレーン (角川文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
最近日下三蔵さんが皆川さんの短編集や読書録を編纂してくれたりしているので楽しみが増えました。これも様々な短編があり皆川さんの長篇とはまた異なったおもむきがあります。かなりじんわりと変な感じが読んでいると心にしみこんできます。ただこわいという感じではないのですね。
2021/12/30
まさ
短編なのにこの深さは何?黄昏からじわじわと近づいてくる闇の世界に掴まれ、そこから耽美なひと時となる。怖くも美しい作品たち。それぞれの味が異なるのは1970年代のデビュー時からつい最近のものまで幅広く選ばれているからか。
2021/12/14
kaoriction@感想は気まぐれに
溜め息。『薔薇忌』を読んだ時、初めて皆川作品に「酔う」という感覚を覚えたのだが、その時の感覚に近い。妖艶、耽美、かつ幻惑的な皆川博子ワールドをたっぷりと堪能させていただいた。デビューから現在に至る作品の中から 幻想小説系とミステリ系の単行本未収録作の短篇24編を精選した作品集。贅沢極まりない。濃厚、濃密な物語たち。漂う空気感も時代も。表題作「夜のリフレーン」、たった14行で完結の圧倒、圧巻さよ!魅了。他に好みは「夜、囚われて」「陽射し」「紡ぎ唄」「妖童」「七谷屋形」「赤い鞋」「新吉、おまえの」辺り。
2021/03/21
冬見
初めての皆川博子に出会ったときの衝撃は忘れられない。創元推理文庫の『結ぶ』だった。本書はそれと同系統の幻想小説集。耽読した。
2021/06/27
橘
幻想短編小説集。うっとり浸りました。皆川博子さん短編の方が難しい、って仰ってるけど短編も素敵です。ふと隣りにある闇にじわじわと、ある時はストンと引きずり込まれていきます。美しい闇。人と人が交わる時、愛憎は避けて通れないのかも。自分の闇を、見詰め過ぎて囚われないように。。
2021/09/25
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