いのちを守る 医療時代小説傑作選 (角川文庫)
いのちを守る 医療時代小説傑作選 (角川文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
菊池仁氏の編による医療時代小説アンソロジー5編。豪華な作家陣。読むと思い出す秀作揃い。(一力さんのみ未読💦)安心して読めるのが嬉しい。藤沢作家『女牢』は若い立花登にニンマリしつつ、獄囚・おしのが切なかった。
2021/04/23
タイ子
5人の作家による江戸で庶民の命を守る医師たちの物語集。この時代は医師免許とかはなくて誰でもがなれる医者という職業。それだけに医は算術ではなく、医は仁術であるべきをモットーに、助けを求める患者のために己の持っている全ての知識を使った医師たちの姿は尊い。好きなのはやはり宇江佐さんの「名医」。やぶ医者と言われる内科医に女中奉公に行く口入れ屋のおふく。閑古鳥の鳴く医院で見た医者の本当の姿とは…。うーん、さすがです!いつの時代にも患者と向き合う真摯な医者の姿は何ものにも代え難い。
2021/06/25
ゆみきーにゃ
宇江佐さんのお話が気になり読んでみたけども、どのお話も面白くて一気読みだった。時代小説初心者なのでアンソロジー読んで気になるシリーズ物に手を出していこうかな。
2021/11/30
itica
医療時代小説アンソロジーはシリーズものからの抜粋が多いらしい。5人の作家による鍼灸師、獄医、町医者、女医、藩医と様々な医師の真摯な姿が描かれている。検査機器などなかった時代に医師は五感を研ぎ澄ませて命に向き合った。どれも趣が違って面白いが、できれば長編でじっくり読んでみたい。
2021/12/10
けやき
医療時代小説のアンソロジー。 山本一力「衣替え」、藤沢周平「女牢」、宇江佐真理「名医」、藤原緋沙子「蜻火」、渡辺淳一「かさぶた宗建」の5編。藤沢作品は既読だったがやはり面白い。宇江佐さんの「名医」も面白かった。
2022/01/23
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