さしすせその女たち (角川文庫)
さしすせその女たち (角川文庫) / 感想・レビュー
のぶ
表題作と「あいうえおかの夫」の二つの中編が収められている一冊。共に主要登場人物は同じ。表題作は夫婦の関係がうまくいかなくなる姿の凝縮されたような物語だった。主人公は米澤秀介と多香美の夫婦。共働きで5歳と4歳の子供を抱えている。多香美は育児に振り回され、秀介に協力を仰ぐものの仕事の多忙を理由に聞く耳を持たない。次第に二人の間にはヒビが入り始める。多香美の立場を中心に描かれているが、傍から見ると男性にも言い分があると思う。秀介をダメ男と断定するわけにはいかないと思った。男性作家の書いた同じ話を読んでみたい。
2021/05/09
やも
主人公の多香実(39)は5歳と4歳の姉弟の子育てをするキャリアウーマン。旦那の秀介は仕事バリバリ、家ではリラックスがモットーで…。なんだこの男?って思うくらい、家のことも子育ても気分次第。そして余計な一言が多い。多香実がいい人なのもあって、読んでて腹立ってきたなぁ。【あいうえおかの男】読んだらちょっと見方変わったけども。ったく、最初から素直に言いなさいよ😤てかさ〜そもそも、時間と体力の余裕のなさが原因だよね。人1人が抱えられる量には限りがありますから😭世の中週休3日制になればいいのに。★4.5
2022/12/29
nemuro
馴染みの作家だと勝手に思い込んでいた椰月美智子。ところが、本書を読み終え「著者グラフ・全期間」を覗いてみたら見当たらず。ずっと後半、「1冊」のところでようやく発見。既読本は『るり姉』(2013年1月読了)。本棚には彼女の本が11冊。たしかに『るり姉』以外は、たぶん未読。1冊目が面白かったので“とりあえず買い揃えつつ順次読み進める作戦”のはずが(都度買い続け、本棚にそこそこ並ぶ姿に)すっかり読み進めているつもりの錯覚に陥ってしまったのかもしれない。さて、本書。「共働き夫婦の圧倒的なリアル!」。うん悪くない。
2023/11/14
たるき( ´ ▽ ` )ノ
Kindle Unlimitedにて。まさに今の私が描かれていて、ものすごく共感してしまった。既に扶養内での勤務に変えたから、ここまで余裕がない状態じゃないけどね。秀介に比べたら、ウチは全然マシだなあ。「ありがとう」って声をかけあえることに感謝していこう。
2022/08/14
カブ
共働きで子どもを育てるのはたいへん。朝の忙しさや帰ってからのドタバタを思い出した。自転車の前と後ろに子どもを乗せて、もう1人はおぶっていたっけ(笑)すぎてしまえば懐かしい。
2021/09/15
感想・レビューをもっと見る