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白鯨 MOBY-DICK

白鯨 MOBY-DICK

白鯨 MOBY-DICK

作家
夢枕獏
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-04-14
ISBN
9784041111628
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白鯨 MOBY-DICK / 感想・レビュー

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starbro

夢枕 獏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、ジョン万次郎捕鯨歴史ファンタジーの力作でした。本家の「白鯨」は未読なので、機会を見つけて読んでみたいと思います。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000434/

2021/04/28

榊原 香織

ジョン万次郎が救助されたのは、あの船だった。 小説家見てきたようにウソを書き。 晩年の万次郎が徳富蘇峰に語る、という設定も心惹かれる。 エドガー・アラン・ポーのこともでてきたり、とファンサービス。 彼らしい活劇場面で、やっぱり体育会系作家。 まあ、発想的に面白い

2021/06/02

パトラッシュ

ジョン万次郎が鳥島からひとり流されてピークオッド号に救出され、エイハブ船長らとモービィ・ディック狩りに邁進する。作者の見事なアイデアが一気呵成に展開され、圧倒的な迫力と面白さが爆発する。単に『白鯨』の二次創作でなく、登場人物の性格を微妙に変えたり万次郎の若き日を描き独自性を発揮している。久しぶりに満足できる海洋冒険小説を読んだ。唯一、最後でイシュメール(=メルヴィル)が訪米した万次郎と旧交を温めるシーンは感動的だが、実際のメルヴィルは生前は作家として認められず無名で終わったのを知る者としては微妙に感じた。

2021/06/09

たいぱぱ

ジョン万次郎が『白鯨』に!?万次郎がエイハブ船長と共にピークオッド号に乗りモービィ・ディックと戦うというとんでもない作品。しかしこれが獏節が効いてて、なんとも面白いんです!結構こういう「とんでも本」好きだなぁ。とはいえ『白鯨』は未読の上、知ってることと言えば『トムとジェリー』のお話で見た限りなんで、どこまで白鯨に忠実なのかわかりません。しかしこの暗黒狂気の世界観はたまらんね。「皆、死ね。そして生きよ、生きよ!!」エイハブの狂気にイイね!連発。ラスト、徳富蘇峰が勝海舟に送くった手紙にゾクゾクワクワクしたー!

2021/06/28

keroppi

メルヴィルの「白鯨」を読んだのは、もう10年以上前になる。岩波文庫で3冊にわたる長編だがその熱い描写に惹かれたものだ。白鯨に出会うのが日本の沖という説明もあり、妙に親近感を感じたのを覚えている。そして、夢枕さんの「白鯨」。なんと、ジョン万次郎をピークオッド号に乗せてしまう。神か、悪魔か、白鯨に魅入られた人間たちとの交わりが熱いドラマを生む。2段組500ページを越す本を一気読み。どうしても、メルヴィルはどう書いてたっけということが気になってしまうが、虚実入り乱れながらの冒険活劇は、興奮ものだった。

2021/05/23

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