月下氷人 金椛国春秋外伝 (角川文庫)
月下氷人 金椛国春秋外伝 (角川文庫) / 感想・レビュー
さつき
短編集。遊圭と明々のその後にはほっこり。玄月と凜々の出会いや、陽元の生い立ちを描いた2篇には新事実が沢山描かれていて面白かったです。今まで全く陽元には興味が無かったけど、あまりに不憫な幼年時代に同情しきりでした。
2021/10/10
しゅてふぁん
遊圭と明々のその後の話や陽元と玄月の昔話。遊圭と明々は恋愛感情よりも同志の絆で結ばれた感じがするのは気のせいかな。甘い雰囲気が一切ない気がする…まだ義兄夫婦の方がマシというか(とはいっても微糖も微糖ですが)。陽元と玄月の昔話はなかなか辛かった。玄月の内面をちょこっと覗いてみたい。
2021/09/20
はなりん
番外編。本編完結後の遊圭と明々夫妻のその後。玄月が宦官となり後宮に入った直後の凜々との出会い、月香が後宮に乗り込んだ経緯、玄月と陽元の出合い。まさに玄月にスポットを当てた玄月編。本編の前段階の後宮の様子や玄月の人となりがよくわかり、物語がより深みを増した。楽しめました。
2021/11/28
多津子
外伝集。遊圭と明々の結婚後、陶蓮との確執にひとつのけりをつける。玄月と凛々の出会い、陽元と玄月の過去。みんな良く生き延びたなぁ。そして凛々の生きる道が美しかった。ラストは遊圭・尤仁・真人の穏やかな一日。生まれも育ちも立場も違う彼らが今こうしている奇跡。この平和が一日でも長く続きますように。各話の感想はこちら→https://booklog.jp/users/tatsuchaba/archives/1/4041113067
2021/10/10
よっち
本編完結後の遊圭たちの姿を描く後日譚、そして本編前夜の玄月、陽元、凜々たちの人生と、後宮での知られざる物語がついに明かされる珠玉の外伝短編集。幾多の困難を乗り越えて最愛の人・明々と結ばれた遊圭の未だ氷解しない遺恨、浣衣局で出会った幼き玄月と凜々が育んできた絆、そして後宮に乗り込んできた月香の決意、皇太子時代の陽元と玄月や慈仙の関係など、開始当初の展開やその結末を振り返ると、よくあそこから添い遂げたなとか、決裂は不可避だったのかなとか、ついいろいろ思いを馳せてしまうどれも心に残る印象的なエピソードでしたね。
2021/09/18
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