梟の月 (角川文庫)
梟の月 (角川文庫) / 感想・レビュー
sin
人は死の直前に走馬灯の様に己れの一生を思い浮かべると云うが…どうやら彼は何度も何度も同じ体験を繰り返すようだ。失った記憶の性でもあろうか?それとも彼本来の性格なのか、ぐずぐずしたやつだと頭に思い浮かべたとたん「ぐずぐずとはっきりしない自分が…」と云う文章が目に飛び込んできた。ここに描かれた先生と云うやつはぐずぐずと情けない奴で、おまけに妖怪達のお情けにすがって生きている。それは記憶を失って己れが見えないからでは無く自意識過剰で他人を拒絶してきたから…彼は人が存在しない妖怪の世に己れを縛り続けるのだろう。
2021/09/22
MATSU
なんだか私にはわからないお話でした。
ゆうら
本当のところが掴めそうで掴めない。そんな感じを抱かせる。面白いかと言えば微妙。
2022/12/23
みゃお
妖怪世界に現れた記憶喪失の”先生”とアオバズクの“朋”。 繰り返される出来事。 かけがえのない人の声。 読んでいる過程で、自身まで迷子になりそうになったのは 初めての感覚。 ラストで、いい感じで裏切られたが、ふんわり暖かい読後感でした。
2021/08/26
かぼちゃ
なんだかふわふわと掴みどころのない小説。時代も場所も私の年齢もわからず、またふりだしに戻ったような部分もある。3度目ってどこからのこと?不思議な世界観ですね。
2022/01/22
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