夕日と拳銃 上巻 (角川文庫 た 56-1)
夕日と拳銃 上巻 (角川文庫 た 56-1) / 感想・レビュー
みきだい
虫干し読書。10年来家にある本。読書の虫になりかけた13の頃、親父から貰った(借りた)本。亡伯父との思い出も相まって年に数回読み返す本の1冊。海外雄飛、少年が日本狭しと海を越え、満州で馬賊になっていく物語。ピストル、馬、語り口が活劇調な文章の進み方、と読んでいます。主人公は朴念仁というか素朴というか、一種の愛着が湧きます。ふとした瞬間に見せる表情は特に。けれど愛着が湧くというとその先生役の方かな、天道我に有れば百万人トイエドモ我ユカンな心持で生きてみたいものです。夢の途中で生き生きとする少年にわくわくです
2013/07/14
pyonko
実在の人物である伊達順之助をモデルにした小説。彼の分身でもある麟之介が奔放な人物なのはわかるのだが、そう育った背景はあまり語られず、どうもただの無鉄砲にしか見えて来ない。
2015/01/17
のうみそしる
檀の語り口が軽快かつ巧妙でアッという間に読める。「ヨウとして」とか「おイトマするわ」とか、カタカナの見事な活用っぷり。主人公がしゃべらなすぎて、師匠逸見の豪放磊落さに目が行く。
2016/12/03
旅芸人
壇一雄は戦中、従軍新聞記者を勤めた経験があるらしいけれど、国内で文学奉国会には参画しなかったのかな。五味康介同様、あの時代の検証からは完全に背理した印象を受ける。
2014/10/10
dubbrock
ワクワクドキドキ。登場人物が生き生きと。
2008/08/26
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