こうして誰もいなくなった (角川文庫)
こうして誰もいなくなった (角川文庫) / 感想・レビュー
ナルピーチ
初読の有栖川作品はバラエティに飛んだ14篇が収録。出だしの前口上にも書いてあるが、本書は作家・有栖川有栖を知るための“見本市”としての要素をふんだんに盛り込んだ一冊。ミステリーにホラー、ファンタジー。手を変え品を変えて読者を楽しませてくれる。お気に入りは本屋を舞台にして描くミステリー『本と謎の日々』本書内で最も長い頁数であり、あの名作をオマージュした『こうして誰もいなくなった』の2作品。どちらもミステリ好きにはハマる事間違いなし!次は長編作も読んでみたい。やっぱり作家アリスシリーズから入ってみようかな🤔
2022/06/22
えにくす
ミステリーやファンタジー作品を集めた、有栖川作品の中短編集。表題作は有名な名作のオマージュだが、なかなか読み応えが有った。犯人は当てたが、もう一つの真相には驚いた。他のお気に入りは、バッドエンドかトゥルーエンドか評価が分かれる「劇的な幕切れ」恐るべきダークファンタジーの「妖術師」明智小五郎や二十面相が、物語の世界から飛び出す「未来人F」。全体としては予想以上に面白く、テレビ番組の「世にも奇妙な物語」や、星新一のショートショートを連想させる。ドキドキする話あり・怖い話ありで、夏の夜にピッタリの作品だ。★4
2022/07/04
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/02/post-12e589.html 有栖川小説の見本市とのことです
2022/02/26
mihya
ショートショートから短編、中編まで色んなジャンルをまとめた1冊ってとこらしい。 まずは表紙がむっちゃ好み。これに惹かれて読んだ。 中身は面白いと感じるものもあったが、あれ?って感じのもあり、全体的には玉石混交って感じ。「本と謎の日々」が1番好みだった。
2023/03/25
おっしー
ミステリー以外の作品も含まれている14編の中短編集。読んでいてワクワクする物語が詰まっていて、楽しく読めた。色んなジャンル書けるんだなぁ。「線路の国のアリス」がお気に入り。ファンタジー要素がたっぷり盛り込まれていて新鮮だった。終盤のアリスが詰められる場面がどう話が進んでいくんだ…?と本当に線路の国に迷い込んでしまった感じがした。表題作の探偵のキャラも若干鼻につく感じが好みだった。あとがきや解説を読むと多くの作品のオマージュがされているというところもあって、本格ミステリーをもっと読むと楽しめるのかも。
2022/06/25
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