大好きな町に用がある (角川文庫)
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大好きな町に用がある (角川文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
角田さんの旅エッセイはかなり読んだと思うが、飽きるということがない。大好きなアジアの町、日本人が聞いたこともないようなメキシコの町にも、ひとりでどんどん出かけていき、パワフルに歩き回る角田さん。お若い当時の旅も多いが、〆はコロナで旅ができなくなった自分について語っておられる。わたし自身はひとり旅は独身時代が最後かな。つい友人や家族を誘ってしまうが、ひとり旅もいいよなぁ。
2024/07/06
のぶ
角田さんの旅に関するエッセイ集。雑誌の表題作の連載にウェブ連載の「角田光代の旅行コラム」を纏めたもの。全体を読み通して角田さんの旅行好きぶりが伝わって来る。旅を楽しんでいるし、それぞれに物語があって楽しい読書だった。30か国以上を訪れているというのだから、ヘビーな旅人だと思う。単なる観光も面白いだろうが、角田さんはマラソンもやっているので、そのマラソン記も興味深かった。驚いたのはフランス、ボルドーでのメドックマラソン。走りながらワインがふるまわれるのには驚いた。厚い本ではないが、内容は充実していた。
2022/03/07
きょん
相変わらず角田さんのエッセイは面白い。何気ない日々の出来事の鋭い観察眼、旅の最中の思わぬ発見なんかを面白く文章にして楽しませてくれる。その国の情景や空気感を感じられて旅っていいなと思わせてくれる。角田さんが大好きだというタイへ一度行ってみたい。海外旅行へ気軽に行かれる日はいったいいつになるんだろう。
2022/04/01
さとか
角田光代さんの旅プチエッセイ。旅の記録というより、その旅で何を感じたかに焦点が当てられている。旅ランの章が特に良かったな☺️この人の本は感想を書くのがとても難しい。なんだか取り留めもない水の流れのような表現をする人だからだ。続編もきっと読みます。
2022/03/22
エドワード
海外旅行エッセイは楽しい。ドキドキと感動に満ちている。でも、ここに描かれる風景は過去のものだ。この先、もし私が旅行できる日がきても、恐らく世界は異なる風景を見せるだろう。しかし、それはコロナ禍のためだけではない。角田さんは同世代。初めて海外を旅した1980年代からすでに40年以上の時が過ぎ、空港もホテルもレストランも観光地も激変していく。20世紀ののどかな世界は、今や何が起きてもおかしくない世界になった。「大好きな旅に行けなくても、私は普通に暮らしていけるものなんだ。」明るい角田さん、猫がいるからかな?
2022/06/01
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