幻妖能楽集 (怪と幽COMICS)
幻妖能楽集 (怪と幽COMICS) / 感想・レビュー
天の川
代表的な能の演目を波津さんが美しい絵でコンパクトにまとめ上げ、金沢能楽美術館の山内さんが解説して下さる。昔、知人が仕舞を習っておられて、何度か観に行ったものの、いつもすぐに意識が遠のいていましたが(^^;)、『ああ、こんなに趣深く美しい話だったのか…』と。歴史的背景、装束や面の持つ意味、知っていて観るのと、知らないで意識を失うのと大きな違いというか、大きな損をしていたなと思いました。来月、金沢能楽美術館に行く予定。少しは心構えができたかも…
2022/03/20
rosetta
能楽への入門書として最適ではないか!それとも既に能に親しんでいる自分だからそう思うのだろうか?美しく妖艶な能舞台を見事に漫画化。金沢能楽美術館学芸員の山内麻衣子氏の解説、コラム付きで分かりやすく親しみやすい(と思うんですがどうでしょう?)自分は本当は狂言が好きで、能はついでにちょこっと観るだけだったので、演目も名前は知っているけど観たことはないし内容も朧な物が多いんだけど、この本で随分勉強させてもらった。能狂言や歌舞伎、落語、文楽などなど日本の古典芸能は素敵です。もっとみんなに観て欲しいな。⟵お前もな
2023/07/21
ネムコ
能には興味がありました。それが最高の描き手で漫画化✨ 一話ごとに解説があり、保存版決定! 幽玄の世界を垣間見ました。
2022/02/20
ぐうぐう
能の演目を波津彬子がコミカライズした『幻妖能楽集』。タイトルは三島由紀夫の『近代能楽集』を意識してのことだろう(命名は東雅夫らしい)。監修者である山内麻衣子のコラムでも指摘されているように、能は削ぎ落とされた舞台に見えないものを観る芸能であり、それを漫画で描くことはかなり困難な作業だったはず。波津は単にストーリーを追うのではなく、削ぎ落とされた能の美学を前提に漫画にしている(一話が10ページ前後という枚数も能に合っている)。山内のコラムも収穫が多い。(つづく)
2021/12/12
えも
波津さんの漫画による能楽の入門書。学芸員さんの解説も付いて、幽玄な世界が垣間見えます▼やっぱりタシナミとしていくつか観てみようかなあ? いやYoutubeかなにかで。
2021/12/31
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